2024年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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       日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
           聖徒の日・永眠者記念日礼拝 

       2024年11月3日   午前10時30分~

                
                   司 式    細井伝道師

                   奏 楽    奏楽奉仕者


                   配 餐    細井伝道師


   前  奏    (黙  祷)
  
   招  詞    「灯をともしていなさい」ルカ12:35   司式者
  
   頌  栄     216番            一 同
   
   交  読     詩篇91篇            一 同
  
   聖  書    ルカによる福音書 第10章25~37節 
                        (新) p. 126 


   祈  祷                      

   讃 美 歌     21484番           一 同
   
   使徒信条    21-93番 4-A )        一 同

   讃 美 歌     21385番           一 同
 
   説  教    「祈りから始まる隣人愛」       牧 師

   聖 餐 式                      牧 師

   讃 美 歌     21-81番            一 同


   献  金    ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
   感  謝                    献金奉仕者
  
   主 の 祈     21-93番 ( 5-A )        一 同
  
   讃 美 歌     21
-91番            一 同

  
   祝  祷                      牧 師
  
   後  奏   (黙  祷)          

                                                               

                                                                    説教要約 印刷用PDF   

            永眠者記念日礼拝  説教要約

       聖書  ルカによる福音書 第10章25~37節
  


25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言った。
 「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」

26 イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と言われると、

27 彼は答えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神で
  ある主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』とあります。」

28 イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」

29 しかし、彼は自分を正当化しようとして、「では、わたしの隣人とはだれですか」と言った。

30 イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに
  襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。

31 ある祭司がたまたまその道を下って来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。

32 同じように、レビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って
  行った。

33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て憐れに思い、

34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って
  介抱した。

35 そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。
  『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。』

36 さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」

37 律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」
  そこで、イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」


 



          説教祈りから始まる隣人愛」要約
     
                       
三原 信惠 牧師


① 聖徒の日・永眠者記念日


 今日、私たちは、先に天に召された親しい友、愛する親や兄弟姉妹のことを思いつつ集まっています。ある姉妹が、ご自分の洗礼のことを「頭で理解して受洗するのではなく、ただ神様にすべてを委ねて信じるという素朴な信仰であったように思う」とおっしゃっておられましたが、ただ神さまに全てを委ねて信じる、そう言われていることは、バプテスマ、受洗のことだけではなく、死という人の手の及ばない重い現実を、私たちが受け入れる時にとても大切なことのように思います。私たちは、困難な局面、その最たるものは、ご自分の死だと思いますけれども、私たちが困難な局面に直面しても、頭で理解して、それから何とかその事態を受け入れようとします。それが人間の人間たる所以であると私たちは思います。ドイツ語で動物の死はフェアエンデと言い、人間の死はシュテルべンと言って区別しています。人間の死には生命の終焉を自覚しての死があります。けれど動物の死の場合には肉体が衰弱したらそれで終わりです。しかし私たち人間の死はそうではありません。


② 私たちの国籍は天にある


 「天にある」(ヒュパルケイ)と訳されているギリシャ語の聖書を見ましたら、「~にある」と私たちの聖書で訳されていますが、これはisとかareというBe動詞ではありませんでした。また「存在している」とか「与っている」という意味の言葉でもないのです。ヒュポというのは「何々の影響のもとに」という接頭語とアルコー「始まる」「開始する」という言葉が合わされた言葉が用いられていました。国籍(ポリテューマー)という言葉も「国籍」というより「共同体」とか、「交わりの群れ」という意味なのです。あえて意訳しますと、「私たちの共同体は、天の影響を受けている」「神様の御心の影響を、ご支配の影響を受けている」「私どもの共同体は、天の影響が始まっている」という意味になると思います。私たちは決して一人ではない。信仰の目でみる時、甦りのイエス様のおられる所、そこに天国、神の国が始まっている。決して孤立した死ではないのです。そういう孤立した死を私たちは迎えてはならないし又、身近な愛する者たちに迎えさせてはならないと思います。


祈りから始まる隣人愛


 今朝の「善いサマリア人のたとえ話」は、私たちの先入観に対する警告と言えるでしょう。どこかで愛すべき人、関わるべき人とそうでない人とを分けて生きようとしている私たちです。ここに出てくる祭司とレビ人は律法に基づいて愛する人を決めていたのでした。彼らは律法に従おうとする熱意のあまり、追いはぎに襲われた人を助けることができなかったのです。愛さなくてよい人だと思ったのでしょう。しかしサマリア人は律法の枠にとらわれない人でした。律法に従って愛そうなどと考えたのではありません。彼が助けた理由は「その人を見て憐れに思い」(33節)です。ただかわいそうで心配で傷ついているのを見ていられなかったから手を差し伸べました。その人が神様に愛されていることを受け止めていたから助けたのです。結びの「行って、あなたも同じようにしなさい」(37節)というイエス様の言葉は私たちの愛が利己的で限界のあるものであることを示し、それを超えることを勧めます。無償の愛で愛して下さる御方に出会い、その愛を受け取ることによって、私たちもその愛に生きる者へと造りかえられていきます。そうは言っても、倒れている人を前にしり込みしてしまうこともあるかもしれません。しかし、あまり難しく考えず、その時その時、できる限りのことを精一杯行う者になりたいのです。そのために神様に祈り求める者になりましょう。




             2024年度 年間聖句

        「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、
            成長させて下さったのは神です。」
             (Ⅰコリント3章6節)
            
            

               今週の祈り

       ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
       ・病や困難の中にある友のために。
       ・北備伝道所と石原等牧師のために。
            


               本日の集会
          (感染予防対策を講じながら行います)

       ・ 9:40~10:10  教会養育の時間
       ・10:20~10:30  礼拝準備祈祷会
       ・10:30~11:45  主日礼拝 
       ・11:45~11:55  讃美歌練習
                 聖書通読、士師記6章(旧)p.389
       ・11:55~     「お茶の会」
                 どなたでもご参加いただけます。
                 お気軽にどうぞ。





               今週の集会

       ・聖研祈祷会  11月7日(木) 10:30-11:30  
        マルコによる福音書3:1~6 (新)p.65


 
      (信徒の友「日毎の糧」欄に載っている聖書の言葉に
       耳を傾けた後、”祈りに覚える教会”としてこの日
       同欄に紹介されている ”北備伝道所”のお働きを
       覚えて祈りを合わせます。)

 



               次主日のご案内

       降誕前第7主日     11月10日(日)

       ・教会養育の時間     午前 9:40~10:20
       ・礼拝準備祈祷会    午前10:20~10:30
       ・主日礼拝       午前10:30~11:30

         司 式 : 細井伝道師
         交 読 : 詩編 92編
         聖 書 : ルカ15章11~32節(新)p.139
         説 教 :「神様のもとにいる幸せ」三原牧師
         献 金 : 献金奉仕者
         奏 楽 : ヒムプレーヤー
         讃美歌 : 21-57(ガリラヤの風かおる丘で)
              21-280(まぶねのなかに)
              21-451(くすしきみ恵み)



       ・礼拝後の集会

         ・讃美歌練習、聖書通読:士師記13章 (旧)p.404
         ・お茶の会    どなたでもご参加いただけます。
              



 


         聖徒の日・永眠者記念日(11月第一日曜)


     死者の埋葬のあとで、時を定めて死者を埋葬することは、初
    代教会の時代から色々の形で行われていました。

    カトリック教会では「死者のためのミサ」…その典礼の最初の
    部分の入祭文が「レクイエム・エテルナム」(永遠の休息を)
    という句で始まるので、普通レクイエムと呼ばれます。そして、
    プロテスタント教会では記念会と呼ぶ集会を行うのが普通です。
    これら個人の記念日は日本の通常の家庭で行われる法事と呼ば
    れるものにあたります。お盆やお彼岸のような死者一般を覚え
    る日として、聖徒の日(諸聖徒日)があります。

     基本的にキリスト教では、すべての死者は、既に、神の手の
    中に抱かれているので、死者が迷わず成仏するようにとか冥福
    を祈るという考え方はありません。だから死者を覚えるとか、
    記念するという言い方をします。プロテスタント教会一般では、
    11月1日にかえて11月第一主日を「聖徒の日」と呼んで、
    すべての死者を記念する日として礼拝が守られます。
 



    ◎ 10月13日役員会決定事項により、先週の礼拝献金と
    本日の礼拝献金、そして緊急募金(2,950円)を合わせ
    て、能登半島地震・地震後の水害の被災者・被災教会へ復興
    のための義援金としてお送りします。(会計役員)

       
    ◎ 当伝道所のためにご尽力くださいました、関田寛雄先生・
    中条和哉先生を偲び、11月4日(月)、川崎市営墓地にて
    墓前礼拝を行う予定です。参加をご希望される方はお申し出
    ください。




 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

      新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
     自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
     2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
     すでに「新型コロナウィルス感染防止対策」として周知
     されている指針に基づき、できる限りの感染予防対策を
     実施しながら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便
     とご迷惑をお掛け致しますが、ご留意いただきますよう
     お願い申し上げます。特に体調のすぐれない方、健康面
     に不安を抱えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻
     に合わせてホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内
     で御言葉に聴き、祈りの内にお過ごしくださいますよう
     お願い申し上げます。
      なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
     お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
     当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
     ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
     早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
     と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
     りと支えが豊かにありますようにお祈り申し上げます。


                 2021.2.7 牧師・三原信惠



               その他の報告 

           「新つつみ通信」第6号発行
      
         牧師の巻頭言ほか、被災地訪問の記、教団
        伝道交付金を用いた「教会養育」一年の歩み
        など、2023年度の茅ヶ崎堤伝道所の活動
        を特集して、今年の春に発行しました。
        来会される方々にお配りしています。

          

         


            ■ 前向き・肯定的に!

       わたしたちの社会がコロナ禍に直面して、4年余りの
      月日が経過しました。これまで経験したことのない大き
      な災いによって、一日一日を生きること、そして、キリ
      スト者にとっては、教会に集って礼拝を献げることが、
      決して当たり前のことではないことを学ぶことができま
      した。この与えられた時を大切に、意味あるものとして
      過ごすために、わたしたち堤伝道所では、2022年1月2日
      (日)より「聖書通読」を再開しました。
       信仰の原点に帰って御言葉に聴き、おたがいが担って
      いる試練や痛みを覚えながら、共に祈り合い、支え合い
      ながら歩みを進め、2022年12月31日に旧約聖書39巻の
      通読を行うことができました。主の見守りと導きに感謝
      すると共に、教会に連なる皆様一人一人の祈りとご奉仕
      によって支えられたことに、心より感謝を申し上げます。

       2024年4月1日より、第3回目の聖書通読を始め
      ました。どなたでも無理なく通読できるように一日一章
      づつ読んでいます。

             

                

 
             ■ 先週の集会報告

    ・教会養育  10月27日(日)男2、女3、 計 5名
    ・主日礼拝  10月27日(日)男3、女7、 計10名
    ・聖研祈祷会 10月31日(木)男1、女4、 計 5名

             ■ 献金の報告

    ・礼拝献金  10月27日(日)    16,450円
                       (能登への義援金)


    ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者ならびに
     献金者の氏名は伏せさせていただきました。ご了承下さい。
      当伝道所は、教会内外の多くの方々から献げられた尊い献
      金によって支えられています。心より感謝を申し上げます。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
、  伝道師 細井 宏一
 更新: 2024.10. 31  by . mn


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