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聖霊降臨節第17主日礼拝 説教要約
日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
2024年9月8日
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聖書 マタイによる福音書 16章2~3節
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2 イエスはお答えになった。
「あなたたちは、夕方には『夕焼けだから、晴れだ』と言い、
3 朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。
このように空模様を見分けることは知っているのに、
時代のしるしは見ることができないのか。
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説教「時代のしるし」 要約
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① ファリサイ派やサドカイ派の人たち
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イエス様のまわりは、笑顔になった人でいっぱいでした。イエス様に病気をなおしてもらって笑顔になった人たち、イエス様に悪霊を追い出してもらって笑顔になった人たち、イエス様の言葉に慰められたり、励まされたりして笑顔になった人たち、中には、食べ物がなくておなかがすいた時、食べ物をいただいて、笑顔になった人たちもいました。イエス様と出会って笑顔になった人たちは、みんなイエス様のことが大好きです。だから、他の人たちにも、イエス様は神様のところから来た人だよって、教えてあげていました。すると、それを聞いたファリサイ派とサドカイ派の人たちが、イエス様のところにやって来ました。彼らはいつも、自分たちこそ神様のことをよく知っていると人に自慢していました。だから、イエス様を試してやろうと思ってやってきたのです。彼らはイエス様に、こんなお願いをしました。「天からのしるしを見せて下さい(1節)。「天からのしるし」というのは、たとえば石をパンに変えたりしてみんなをビックリさせる不思議な力、奇跡のことです。
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② 天からのしるし
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イエス様が、それが起こせたら、神様から特別な力をもらっている証拠になります。でも、イエス様はその求めに応じませんでした。それはちょうど、マタイによる福音書4章で、悪魔がイエス様に求めた「天からのしるし」、石をパンに変えたり、神殿の屋根から飛び降りても天使たちに助けさせたりすることを断られたのと同じです。イエス様は両派の人たちの試みには乗らず、あなた方は空模様を見分けることはできるのに「時代のしるし」を見落としていると批判しました。人々にとって天気は生活に密着していますので、空模様を見て明日は雨だ、今日は嵐だと教えてくれるファリサイ派やサドカイ派の人たちは有難い存在です。そんな豊富な知識を持っているのに「時代のしるし」を見ることができないのかとイエス様は批判します。こののちイエス様は、「よこしまで神にそむいた時代の者たちはしるしを求めるがヨナのしるし以外のしるしは与えられない」(4節)と言い残して立ち去りましたが両派の人たちには何を言っているのかよく分からなかったことでしょう。
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③ 時代のしるし |
この記事は、ファリサイ派とサドカイ派の人たちがイエス様を試そうとして「天からのしるし」を見せてほしいと願っても、イエス様はそれに応じなかったこと、そしてイエス様は、「時代のしるし」(聖書協会共同訳)では「時のしるし」)をあなた方は見落としていると批判したことにポイントがあります。「天からのしるし」を両派の人たちに見せませんでした。そして、イエス様は彼らに言いました。あなた方は、とても大切なことを見落としている。それは「時代のしるし」だと。イエス様を試そうとした人たちは、自分たちが見落としている「時代のしるし」って何だろうと考え込んでしまいました。その間に、イエス様は立ち去ってしまいました。イエス様がこうおっしゃったのを聞いた、イエス様と出会って笑顔になった人たちは思いました。石をパンに変えるよりも、私たちが笑顔になったことの方がずっとずっとずうっと奇跡だ。きっとこれが、イエス様が神様から特別な力をもらっている証拠だ。でも、両派の人たちは私たちのことを見落としている。そうか、イエス様がおっしゃっている「時代のしるし」って私たちのことだ。神様の力は、イエス様と出会って癒して戴いたり、、イエス様の言葉を聴いて喜びに溢れている、この私たちのことだと気づきました。
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