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聖霊降臨節第7主日礼拝 説教要約
日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
2024年6月30日
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聖書 出エジプト記 第31章12~18節
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12 主はモーセに言われた。
13 あなたは、イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。
あなたたちは、わたしの安息日を守らねばならない。
それは、代々にわたってわたしとあなたたちとの間のしるしであり、
わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのものである。
14 安息日を守りなさい。それは、あなたたちにとって聖なる日である。
それを汚す者は必ず死刑に処せられる。
だれでもこの日に仕事をする者は、民の中から断たれる。
15 六日の間は仕事をすることができるが、
七日目は、主の聖なる、最も厳かな安息日である。
だれでも安息日に仕事をする者は必ず死刑に処せられる。
16 イスラエルの人々は安息日を守り、
それを代々にわたって永遠の契約としなさい。
17 これは、永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。
主は六日の間に天地を創造し、七日目に御業をやめて憩われたからである。
18 主はシナイ山でモーセと語り終えられたとき、二枚の掟の板、
すなわち、神の指で記された石の板をモーセにお授けになった。
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説教「日曜日には礼拝へ」 要約
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① 「安息日」って?
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旧約聖書の時代、イスラエルの人々は一週間のうち六日間働いて七日目の土曜日には仕事を休む日としていました。仕事を休む日のことを「安息日」といいます。神様がこの世界を創造され七日目に休まれた理由で、自分たちも仕事を休み、礼拝を行って神様のことを考える日にしたのでした。新約聖書の時代になっても、同じように、神様を礼拝する日を一週間に一日は持とうと考えました。但し、その曜日は土曜日から「日曜日」に変わりました。なぜ?理由はたった一つ、イエス様が「週の初めの日、朝早く」葬られたお墓から復活して下さったからです。そのイエス様の復活を毎回、感謝したいと考え、クリスチャンは週の初めの日である日曜日に礼拝を献げるように変えたのでした。それで今でも、私たちは日曜日に礼拝を捧げます。研究によれば、ユダヤの人たちが民族としての団結や一致を維持し続けるため「安息日を守る」ことが役立ったそうです。ただ、あまりにも休むことが強調され、イエス様の時代には休みに関する細かい律法が出来上がり、汲々としたのでした。
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② 安息日を「聖別する」事の意味
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「安息日を聖別する」ことは、主なる神様と繋がり、神様を信じる人たちと繋がれる「日」を持つということであり、私たちが教会に集まり、神様を礼拝する点で同じだと言えます。更に、イエス様の教えから、このような「日」を設けることは、私たち自身のため(=体の休息と魂の平安
)でもあると考えたのです。「疲れた者、重荷を負う者は、誰でもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ11:28)。何よりこの日に御言葉を聞くことが、私たちの心と体のリフレッシュのために必要だと思います。但し、私たちは、曜日についてはユダヤ人たちのように土曜日ではなく、日曜日を「聖なる日」としています。それは日曜日がイエス様の復活なさった日だからです。ですから、日曜の礼拝を「主日礼拝」と呼びます。イエス様の十字架だけでなく復活をお祝いするため、私たちもその復活に与っている事に感謝するために私たちは集まっている、集められているのです。安息日や礼拝を「守る」という言葉遣いが律法主義的になってしまう理由で「礼拝を献げる」と言います。
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③ 日曜日には礼拝へ |
私たちは夜になると寝ますね。犬も猫も牛も馬も寝ます。夜になると眠くなるのは、昼間にたくさん活動して疲れるからです。よく寝て朝が来ると、元気になって楽しい一日が始まりますね。もし寝なかったら、疲れて動けなくなってしまいます。何日も寝ないと、私たちは死んでしまいます。だから、寝ることや休むことは、私たちが元気でいるためにとても大切なことなのです。みんなは、太陽も月も星も、木も草も、鳥も獣も、そして私たち人間も、全部神様がお造りになったことを知っていますね。全てのものを造り終えた神様は七日目に休みました。神様は人間に言いました。「六日間よく働いたら、七日目は休みなさい。わたしも休んだのだから」。神様が私たちの命を守ること、そして私たちが休むことは、神様との大切な約束です。一週間の最初の日、私たちは礼拝に集い、皆で讃美歌を歌い、御言葉を聞き、神様から新しい力と勇気をいただきます。神様の所に帰ってくるのが礼拝です。そして、神様に「行ってらっしゃい」と言われて、一週間を始めるのです。イエス様は言われました。「わたしは、平和をあなた方に残し、わたしの平和を与える」(ヨハネ14:27)。礼拝に出ることで、私たちは、神様の平和をいただけます。さあ、新しい一週間へと出かけましょう!
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