主日礼拝 説教抄録  2024年度
    
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       聖霊降臨節第4主日礼拝  説教要約

                日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
                   
2024年6月9日


   聖書   マタイによる福音書 第6章25~34節


25 「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、
   また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。
   命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。

26  空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。
   だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。
   あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。

27  あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも
   延ばすことができようか。

28  なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、
   注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。


29  しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも
   着飾ってはいなかった。

30  今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように
   装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、

   信仰の薄い者たちよ。


31  だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、
   思い悩むな。

32  それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、
   これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。


33  何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは
   みな加えて与えられる。


34  だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
   その日の苦労は、その日だけで十分である。」





     説教「花や鳥のように」 要約


① マタイによる福音書第6章
 6章は、私たちを神様から遠ざけるものが三つ記されています。【1~18節】は人に「見てもらおうと」する事です。他人の評価や名誉欲にとらわれる事が私たちを神様から遠ざけるとされます。【19~24節】は「地上に富を摘」む事です。富や金銭欲もこれに含まれます。そして【25~34節】では「何を食べようか何を着ようかと思い悩む」事があげられます。生活や将来への不安や、所有欲にとらわれてはいけないという教えです。私たちは普段、この事が私たちを神様から遠ざけるものだとはあまり考えていないのではないでしょうか。イエス様はまず、「命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか」(25節)と問いかけられます。これは「何を大切にするのか」という問いです。食べ物や衣服も生きるために必要なものですが、何のために食べ、何のために着るのかと考えれば、自分の命や体を守るため、維持するためのものでしょう。従って、一番大切にしなければならないものは、命であり体です。そしてそれらは基本的に神様から与えられているものです。
② 神様から与えられている
 神様から与えられているということの意味を、イエス様は二つ示しておられます。【1】「だれが…寿命をわずかでも延ばすことができようか」(27節)、与えられたものである以上、神様が決められているものだという事でしょう。その一方で【2】「これらのものが皆あなたがたに必要なことをご存知である」(32節)とも言われています。神様は私たちがこの世界で生きていくために必要なものを分かっておられ、実はそのすべてを豊かに備えて下さっています。それは空の鳥や野の花を見れば分かると教えられているのです(26~30節)。この二点を踏まえて「だから『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな」と教えられます(31節)。私たちのために与えられている事の豊かさに目を注ぐ時、必要以上の生活や将来への不安や思い悩みから解放してくれるのです。しかも、イエス様は「まず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(33節)とまで約束しておられます。この約束を心から信じて生きたい!
③ 花や鳥のように     
 今日の礼拝を「子どもの日」そして「花の日」の礼拝としている教会があります。いつもお世話になっている近くの病院や警察署などに、お花を届けに行く教会もあります。今朝の聖書箇所は、「花の日」にぴったり‼ 昔から沢山の人たちを励まし、勇気を与えてきた有名な言葉です。イエス様は「思い煩うな」と言われました。「何を食べようか、何を着ようか」という事を考えすぎて悩む事はありません、と言われました。神様は、私たちに必要なものは与えて下さっているからです。その事は、空の鳥や野の花を見たらよくわかるよ、とイエス様は言われます。空の鳥は、種を蒔いたり、できたものを刈り入れたりしません。食べ物を何かに入れてとっておいたりもしません。でも、神様は鳥に必要な食べ物を与えて下さっています。野の花は、道端に誰かが種を蒔いたわけでもないのに、花が咲いている事があります。野の花も空の鳥も、そして私たちも、神様が造って下さった事は、同じです。ですから神様は、私たち一人ひとりにも「ここで生きてごらん」とちゃんと居場所を用意して下さいます。花や鳥のように、私たちが生きる為に必要なものを与えて下さいます。大丈夫‼ 神様にゆだねて、感謝して‼ 神様に喜んでもらえる事が出来たら、素敵ですね‼


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 更新 : 2024. 6. 6  by mn

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