主日礼拝 説教抄録  2023年度
    
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   聖霊降臨節第18主日礼拝  説教「あなたの番です」

                 日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
                     
  2023年9月24日


聖書  マルコによる福音書 9章33~37節

「あなたの番です」 要約
だれがいちばん偉いか(34節)
 イエス様は、十字架につけられて死ぬことを伝えました。このことを弟子たちに伝えるのは二回目です。弟子たちはイエス様の告白を受け止めることができたのでしょうか。そう思えない弟子たちの姿が記されています。弟子たちはイエス様がいつか自分たちの国の王様になると思っていました。イエス様が王様になったら、偉い役目をする人になりたいと思っていました。そして「だれがいちばん偉いか」議論していました。他の箇所でも弟子たちは「栄光をお受けになる時、一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください」(10:37)とイエス様にお願いしています。「だれがいちばん偉いか」は弟子たちにとって重要な関心事でした。イエス様はこのような弟子たちに「何を議論していたのか」と問います。そして「いちばん先になりたいに者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者となりなさい」と語り、一人の子どもの手を取り、「私の名のためにこのような子どもの一人を受け入れる者は、私を受け入れるのである」と語りました。            

このような子どもの一人を受け入れる者は、
          わたしを受け入れるのである(37節)


 この時代、「子ども」や「幼子」は軽んじられたり、無視されたり、時には邪魔者扱いされていました(10:13~16)。今朝の聖書箇所では、弟子たちは「だれがいちばん偉いか」を決めるのに夢中になっています。弟子たちも昔は子どもでした。大人を困らせるようなこともたくさんしたでしょう。その都度「しょうがないな」って受け入れてもらっていました。それを忘れて、だれがいちばん偉いかを争っていた弟子たちに、イエス様は子どもを抱っこして言いました。「このような子どもの一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである」。色々なことが上手にできなかったり、いたずらしたりする子どもを「それでもいいよ」って受け入れてごらん。あなたもそうやって受け入れられてきたことを思い出すよ、と弟子たちに伝えたのです。ありのままのあなたで「いいよ」って思われて愛されていることを思い出す時、そんなふうに私たちを受け入れてくださるイエス様の愛が分かるようになります。イエス様は、だれがいちばんか決めたりしません。
③ あなたの番です
 イエス様は、相手や自分を評価しあう事、人と比べて優越感を持つ事に心を奪われている弟子たちの姿を見逃しませんでした。イエス様が子どもを例に出したのは、子どもは無邪気で純粋だからではありません。みんな最初は「子ども」だったからです。子どもを受け入れるというのは、実は、大変なことです。こっちが良かれと思ってやってあげることも、時に嫌がったり、泣いたり、思いがけない態度で返してくることがあります。それが子どもです。イエス様が受け入れるように言ったのはそういう子どもであり、そういう子どもだった私たちの姿です。私たちが子どもだった頃、私たちを生かすために、誰かが私たちの存在を受け入れ、必要と思うものを与え、関心を注いでくれました。誰かと比べて優秀だったからではありません。一人では何もできなかったからです。受け入れられ、受け入れていく命の関係に心を向けることで、私たちは、ありのままの私たちを受け入れてくださるイエス様の愛や行いを分かち合うようになります。イエス様は、みんなが互いを思い合い、みんなが共に生きていくことを大事にされました。今度はあなたが、友達や家族や周りの人を「それでもいいよ」って受け入れてください。次はあなたの番です。

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 更新 : 2023. 9. 23  by mn

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