印刷用PDF |
聖霊降臨節第1主日(ペンテコステ)礼拝
説教「ペンテコステは今も」
日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
2023年5月28日
|
聖書 使徒言行録 第2章1節~11節
|
|
「ペンテコステは今も」 要約
|
① 教会の誕生 |
今日は、教会の誕生日をお祝いするペンテコステです。ペンテコステとは、五十日という意味で、ユダヤ人の五旬祭が祝われる日です。この日、不思議な出来事が起こりました。残されたお弟子たちは一つ所に集まっていました。イエス様から「父の約束されたものを待ちなさい」と教えられていたからです。その日もそうしていると、突然天から大きな音が家中に響き、炎のような舌のようなものが部屋にいたみんなの上にとどまりました。すると、みんなは神様の霊に満たされて、いろんな言葉で神様の恵みについて語りだしたのです。エルサレムにいるいろんな国の人たちが、誰でもわかる言葉でした。教会はこうして始まりました。今日はペンテコステ。その記念の日です。だから「教会の誕生日」とも呼ばれています。神様の霊に満たされて、私たちも喜びの知らせを伝えます。それはきっとステキなハーモニー。その響きは世界の隅々にまで届きます。教会の誕生を祝うペンテコステは、何より神様の愛の言葉が生まれた記念の日であります。 |
② 「ノミの天井」という有名な話
|
ノミは2ミリほどの小さな体で30センチもジャンプすることが出来るそうです。このノミをふたのある小さい容器にいれておくと、ジャンプしたノミは天井にぶつかって落下します。また跳んではぶつかる。また跳んではぶつかる。そのうちにノミは、ぶつからない高さしか跳ばなくなります。その後このノミをふたのない所に移すと、ノミはふたのあった高さまでしか跳ばなくなってしまうのだそうです。ふたがなくなっても、ふたがあったときの高さまでしか跳ばない。本当は、それ以上に跳べる能力があるにもかかわらずです。私たちも、「それは君たちには無理だ」という誰かの根拠のない言葉のふたによって、諦めてしまった夢や目標はないでしょうか。この世の声は、そのような根拠のない言葉で溢れています。神様の声はそうではありません。パウロは言います。「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしはすべてが可能です」(4:16)。この書物を書いたとき、パウロは牢獄に入っていましたが、自分にはすべてが可能だと言ったのです。 |
③ ペンテコステは今も |
皆さん、突然ですが質問をします。ある外国語を上達するために、一番いい方法は何でしょうか。ある人が、こんな面白い答えを言っています。「その外国語を話す人と恋人になるといい」というのです。大好きな人とたくさんお話ししたいから、もっとその外国語が上手になりたい、そして愛を届けたいと思いますね。神様は、私たちのことを本当に愛しておられます。だから、どんな国の言葉を話す人でもわかるようにと、弟子たちを通して愛の言葉を届けました。そして、これは今も起こっています。エルサレムから遠く離れたこの日本でも、日本語の聖書がここにありますね。礼拝で「イエス様こそ救い主です」とこうして語られていますね。神様が、「どうしても、あなたに愛を届けたい」と願っておられるからです。そして、自分を愛してくださる方の言葉は必ず伝わります。私にも、神様の愛の言葉が伝わりました。神様の愛が届きました。イエス様こそ救い主と信じています。この教会というのは、イエス様を信じる人たちの集まりです。そして、私がこうして愛の言葉を伝えているということは、今も、聖霊が降り、ペンテコステの出来事が起こっている何よりの証拠です。こうして、教会の誕生の出来事は、今も広がっています。
|
|