主日礼拝 説教抄録  2022年度
    
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  降誕節第9主日礼拝 説教「聖なるかな、やがて来られる方」

             日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
                     
2023年2月19日

ヨハネの黙示録 第4章8節

「聖なるかな、やがて来られる方」 要約
天国での礼拝の様子
 ヨハネが礼拝をささげていると、突然、夢み心地になって、天国での礼拝の様子を見ました。天上で神様の周りに24人の人と四つの生き物がいて、その皆が一緒に神様に礼拝をささげているのです。「第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い牡牛のようで、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空を飛ぶ鷲のようであった」(7節)とあります。四つの生き物の体には、前にも後ろにもそこら中に目がついていて、背中からは羽が六つも生えていました。この四つの不思議な生き物は天使でした。体中のたくさんの目で世界を見渡し、困っている人がいたら、六つの羽で飛んで行って助けてあげるのかな?「人間のような顔」とは、神様が創造された最も知恵ある存在としての人を示し、特に人となった御子イエス様のことでしょう。そして、いつも大きな声で「聖なるかな、昔も今も、これからも共にいてくださる神様」と喜びを表現していました。私たちも神様に礼拝をささげて、周りの人たちを助けられたら素敵ですね。             
『ヨハネの黙示録』の著者
 これを書いた「僕ヨハネ」と呼ばれる人は、イエス・キリストを主と告白し、イエス様のことを人々に伝え、福音宣教を行なったために、当時のローマ帝国の皇帝から憎まれて、パトモス島に閉じ込められました。それでも、イエス様は私たちの救い主だと、教会の人に励ましの手紙を送ったのです。ヨハネは、どんなに苦しくても、決して自分の信仰を捨てなかった人でした。いつも神様に礼拝をささげ、祈り、賛美を行なっていたのです。そんな中で、突然、夢を見ているようになって不思議な光景を見て、ヨハネは自分のようだと思い、嬉しくなったのでしょう。この黙示文学から想像できることは、迫害を受けようと、思うように福音宣教ができなくて絶望に近い現実や、極限状況の中にあっても、その絶望を越える主にある明るい希望を書き記したのです。あきらめない信仰や、神様から与えられた新しい命・永遠の命を懸命に生きる姿が、黙示録に記されています。また全能である神様と救い主イエス・キリストの力強さを書き記しています。
③ 聖なるかな、やがて来られる方
 4章から小羊であるキリストによる審判が宇宙大スケールで壮大なドラマとして展開されます。ヨハネが最初に見たのは「かつておられ、今おられ、やがて来られる方」即ち「天の御座にいます方」と24人の長老による礼拝でした。天における礼拝は玉座に座す神と小羊の前に賛美を歌う大群衆の賛美礼拝。小羊キリストの勝利が、主を信じる者の勝利となり、棕櫚の枝を飾り白い衣をまとった大群衆は「救いは、…小羊とのもの」「賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、…神にありますように、アーメン」と叫ぶと、大きな苦難を通ってきた者たちは、自らを苦しめた一切の飢え渇き炎暑から解放されます。小羊キリストは彼らの牧者として臨み、慰めます。詩篇23編が完全な現実となるのです。黙示録は神の完全な支配がなされる新天新地での礼拝を描きます。そして地上でささげる主の日の礼拝は、終わりの日の新天新地にまでつづく行為であることを教えます。礼拝こそ「終末的行為」、人間に与えられた至福の行為なのです。なぜなら神ご自身が、礼拝する民を召し、集め、光を与え、キリストにおいて、「彼らの目から涙をことごとくぬぐわれる」からです。神様はずっとあなたと共にいます。神様と一緒に進んで参りましょう。

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日本キリスト教団  茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠、伝道師 細井 宏一
 更新 : 2023. 2. 18  by km. mn

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