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降誕節第3主日礼拝 説教「イエス様の復活」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2023年1月8日
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コリントの信徒への手紙(一) 第15章20節~21節
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「イエス様の復活」 要約
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① 死者の復活 |
イエス様は十字架におかかりになって死なれました。そのあとで、十字架の上からイエス様の体はおろされて、墓に葬られました。イエス様に従ってきた女性たちは、イエス様が十字架の上で死なれたこと、イエス様の体が十字架からおろされて墓に葬られたことを見ていました。でも、彼女たちは見ていることしかできなかったので、イエス様が十字架におかかりになってから三日目に、イエス様の墓に向かいました。墓の中に置かれているイエス様の体に油を塗るためでした。ところが、女性たちがイエス様の墓に着くと、扉は開いていて、その中にイエス様の体はありませんでした。女性たちが驚いて慌てていると、そこに神様のみ使いが現れて、「イエス様は復活された」と伝えました。女性たちは、急いでこのことをイエス様の弟子たちに伝えましたが、弟子たちは「そんなことはあるはずがない」と言って信じませんでした。死んだ人が生き返ることはあり得えない。たとえイエス様でもそんなことはできないと弟子たちは思ったのかもしれません。 |
② わたしたちのよみがえり |
こんな話を聞きました。1982年、同志社大学工学部の宗教主任は女性でした。美人で、聡明で、若くして宗教主任。皆の憧れの的でした。しかし、ご主人を早く亡くし、たった一人の息子さんと「母一人・子一人」の生活でした。そのかけがえのない息子さんが16歳になった1月、突然、息子さんは自殺をして死んでしまいました。理由は解りませんが、その女性は自分を責め続けました。この世の中から、光を失い、色を失い、香りを失って、全く生きた心地を無くし、ただフワフワとこの地とかの地を浮いた状態で何もかも意味を無くしていました。その時、ベランダの土が雪の下から盛り上がっているのを見ました。掘ってみるとクロッカスが一つ、黄色と紫の筋をくっきりつけて一つ咲いているではありませんか。それを見た彼女は、「わたしたちのよみがえり」を確信しました。“息子は、生きている。かの地で確かに生きている”と確信したのです。そして「息子へ。母さんは、もう少し、こちらの世界に残ります」と手紙を書いたそうです。 |
③ イエス様の復活 |
大人の中には、「死んでしまった人は絶対に生き返ったりしない」「死んだ人が復活するなんて、絶対にありっこない」と言い張る人がいます。でも、皆さんは、イエス様が復活なさったことを知っています。イエス様は復活した後、ペトロさんやマリアさんや他の大勢のお弟子さんたちの前に現れました。そして、40日間、何度もお弟子さんたちの前に現れて励ました後、イエス様は神様のいらっしゃる国に行かれました。私たちのことが大好きな神様は、私たちが死んでしまったままではかわいそうだと思ってくださっています。そして、イエス様と同じように、私たちのことも復活させ、神様の国に招いてくださり、そこで復活の命を生きられるようにしてくださいます。復活されたイエス様は天に昇られるまでの間、沢山のお弟子さんたちに現れ、「信じる者になりなさい」とお語りになりました。ですから、イエス様のお弟子さんたちは、イエス様の復活を信じ、イエス様と同じように私たちも復活することを信じるようになりました。もしかしたら、私たちの中にも「そんなことはあるはずがない」と思って、信じない人がいるかも知れません。けれども、イエス様は教会を通して「信じる者になりなさい」と伝えてくださっています。
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