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降誕前第6主日礼拝 説教「神様にお祈りできる喜び」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2022年11月13日
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ローマの信徒への手紙 第8章26節~27節
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「神様にお祈りできる喜び」 要約
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① どう祈ったらよいかわからない |
パウロがローマの教会の人たちに手紙を書きました。神様からいただいた恵みがどんなに大きなものか知ってほしいと思ったからです。その手紙の中でパウロは「私たちはどうお祈りしたらよいかわからない時がある」と書きました。神様の愛をハッキリと伝えてくれたパウロが「どう祈ったらよいかわからない」と書いていたので、みんなビックリ仰天したと思います。パウロが言ったのは、お祈りの言葉がわからないということではなく、お祈りが本当に神様に喜ばれているかどうかわからないということです。私たちも、何か自分のお願いばかりお祈りしているように思うことがあります。そして、本当に辛い時や悲しい時には心がいっぱいで、神様にちゃんとお祈りできないこともあります。そういう時に、私も「自分は、本当にお祈りしているのかなあ」と思うことがありました。けれども、パウロが伝えたいことは、その先です。「そんな時でも、私たちの中におられる“霊”が、全ての思いを神様に執り成して下さっている」ということです。 |
② “霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださる |
皆さんはどんな時に祈りますか。朝起きた時?食事の前?夜寝る時?悩んでいる時や悲しい時に祈りますか?自分のことではなく、家族やお友だちが悩んでいる時、悲しんでいる時にお祈りするかも知れませんね。でも、あまりにも悩みが大きい時や悲しみが大きい時など、どう祈ったらよいか、わからなくなってしまうこともあるでしょう。私自身、とっても悲しい時に、ただ「神様…助けて」としか言えなくて、ただ泣くことだけしかできない時がありました。皆さんはどうですか。でも、大丈夫みたいですよ。私たちがどう祈ってよいかわからない時も、私たちの内で神様の“霊”が一緒に祈って下さるって聖書は教えているからです。“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださる。聖霊が私たちの内に住んで下さり、今も神様に私たちの心の思いを執り成し続けて下さっている。この“霊”の執り成しによって私たちは神様に祈ることができます。言葉にならない祈りも、本当に必要なことは神様にちゃんと届いているのです。
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③ 神様にお祈りできる喜び |
「執り成し」ってちょっと難しい言葉ですが、聖霊が私たちの心の思い、気持ちをちゃんと神様に伝えて下さっています、ということです。神様は、私たちのことをとても愛して下さって、私たちのところに大切な聖霊を遣わして下さいました。この聖霊が、私たちの心の思いを全部受け止めて下さいます。そして、神様に、その思いを届けて下さいます。悲しい時、辛い時、私たちの心の中はぐちゃぐちゃかもしれません。お祈りなんてできないと思うかもしれません。でも、そういう私たちの思いを、聖霊は共にいて受け止めて下さり、ちゃんと、神様に伝えて下さるのです。だから、私たちは神様にお祈りできます。私たちのお祈りは不十分かもしれません。けれども、聖霊が私たちと共にいて下さって、言葉にできない私たちの心の思いの全てを、神様に届けて下さるのです。このように、神様は私たちに、必要な助けを必ず与えて下さいます。パウロも、聖霊に助けられて神様にお祈りをして歩みました。私もみんなに、神様にお祈りして歩んでほしいと心から願っています。私たちがお祈りする時、私たちが思う以上に神様が近くにいて下さいます。だから、神様にお祈りできることは、とても大きな喜びなのです。感謝!感激ですね!
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