主日礼拝 説教抄録  2022年度
    
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    聖霊降臨節第6主日礼拝  説教「一つの群れになる」

                日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
                        2022年7月10日

  ヨハネによる福音書 第10章14~16節

「一つの群れになる」 要約
① イエス様は「良い羊飼い」
 旧約聖書では神と民の関係が「羊飼いと羊」に譬えられています。新約聖書でもイエス様はご自分を「良い羊飼い」と言われます。イエス様が羊飼いで、イエス様を信じる人は「羊」であり、「羊の群れ」は教会です。神様が御子イエス様を知っておられるのと同じように、イエス様もご自分の民を知っておられます。父なる神様と御子イエス・キリストが一つであるように、イエス様と教会も一つであり、とても親密な関係であるとイエス様は言われます。その親密さはイエス様が羊のために、ご自分の命をささげられるほどです。イエス様は「私は羊のために命を捨てる」(15)と言われます。これは驚くべきことです。羊の命によって羊飼いが支えられることはあっても普通、羊のために羊飼いが命を捨てることはありません。それをなさるのはイエス様だけです。イエス様はその言葉通り、私たちを救うために十字架にかかられました。良い羊飼いであるイエス様は自分の羊を、命を捨てるほど愛しておられる方であり、私たちに命を与えて下さる方です。
② 「教会」を「群れ」と言ったりするのは、どういう意味?
 イエス様は羊飼い、私たちは「羊の群れ」という意味です。「羊」は、「群れ」を作る動物で、聖書によく登場します。良い羊飼いであるイエス様は、群れから離れ離れになってしまった羊をも導いて、群れの中へと導かれます。どのように導かれるのでしょうか?それはね、「声」によってです。「こっちだよ」「こっちだよ」と優しい声で導いて下さいます。そのイエス様の声を聞くことによって、羊はイエス様のもとに導かれます。イエス様の声、それは聖書です。世界中には、イエス様のことを知らない人たちがまだまだたくさんいます。その中には、私たちがまだ会ったこともない人たちや、まだ生まれてもいない未来の人も含まれます。これからこの世界に生まれ、イエス様のことを知り、その声を聞き、イエス様のことを信じ、従う人たちがいます。このように、イエス様の声を聞き分ける羊は、イエス様のもとへと導かれ、群れの中で生きていきます。一人の良い羊飼いイエス・キリストに導かれた羊たちは、一つの群れ、一つの教会となります。
③ 一つの群れになる
 羊飼いであるイエス様はご自分の羊を、命を捨てるほど愛しておられます。私たちは、イエス様のお姿を実際に見ることはできませんが、その声を聞くことができます。「私はあなたを愛している。私を信じて、私のあとについて来なさい」。そのように語りかけられるイエス様の声を、私たちは聖書を通して聞くことができます。良い羊飼いであるイエス様の羊はイエス様の声、福音、教えを聞き分けることができます。イエス様は、ご自分のもとに羊を導くために、囲いの外にいる羊をも導くために、羊に声をかけながら捜しておられます。またイエス様は、はぐれてしまった羊を群れへと導かれる良い羊飼いです。私たちがまだ見たことも会ったこともない人たち、中には、まだ生まれてもいない人たちをも捜しておられます。そして私たちが、生きる意味を失い、人生に行き詰ってしまうことがないように、イエス様は、今も迷える人たちを捜しておられます。イエス様にとっては、ここに座す一人一人が、ご自分の命をかけて救う程、かけがえのない大切な存在です。私たちは神様の牧場でイエス様という羊飼いに大切に守られています。今は弱い小さな伝道所ですが、イエス様に導かれ集められて、やがて一つの大きな群れ(教会)となります。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団  茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠、伝道師 細井 宏一
 更新 : 2022.7. 9 by km.mn

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