印刷用PDF |
聖霊降臨節第4主日礼拝 説教「イエス様に結ばれて」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2022年6月25日
|
コリントの信徒への手紙(二) 第1章21節~22節
|
|
「イエス様に結ばれて」 要約
|
① わたしたちに油を注いでくださったのは、神です(21節) |
「油を注ぐ」という言葉があります。これは特別な言葉です。昔イスラエルに王様がいた時代、選ばれて王様になる時の儀式がありました。神様に仕える祭司が王様になるその人の頭に油を注いだのです。油は神様の霊を表していて、神様の霊によってその人が潔められて、神様によって立てられたという事を表していました。この手紙を書いたパウロは教会につながる私たちは皆がその油を注がれた者だと言っています。神様に選ばれ、特別な力と務めをいただいている者だと。神様の特別な務めを行う力は、神様からの聖霊をいただいてイエス様に結びつけられる力です。ですから今も生きて私たちと一緒にいて下さるイエス様につながっているという事が大切なのです。神様の霊をいただいてイエス様に結ばれた私たちはイエス様のお守りと励ましをいただいて神様のための働きをすることができます。自分の力や勇気だけで神様のための働きをする事はできません。イエス様にシッカリつながれている私たちだから神様のための働きができるのです。 |
② 神はまた、わたしたちに証印を押して(22節) |
「証印」という言葉。約束や契約の文書にその内容が確かである事を示すために証印を押します。ですから、証印を押すという事には押す人の決意が込められています。この場合には神様の決意です。「保証としてわたしたちの心に“霊”を与えてくださいました」(22)。神様は私たちを召してご自分の大切な務めにつけて(即位させて)下さいました。その事を私たちがハッキリと知るために、私たちの心に“霊”を与えて下さったと言われています。“霊”とは聖霊の事です。私たちは「キリストに固く結び付け」ていただいたと「思い込んでいる」のではありません。神様の送って下さった聖霊によって、その確信を与えられているのです。聖霊が弟子たちにくだった出来事(使徒2:1~4)が示すように、弟子たちは、ただ自分の確信や熱意だけでは神の国の働きを行うことはできません。弟子たちは待たなければなりませんでした。祈って、上からの聖霊をいただく事を。人は神様にとらえられて、初めて証しをする者として立つ事ができるからです。 |
③ イエス様に結ばれて |
神様は「どんな時でも私たちがイエス様につながっていること」を喜んで下さいます。神様は、私たちがイエス様につながっていることを忘れないように「聖霊」を下さいました。聖霊は目に見えません。でも、聖霊は「どんな時でもイエス様につながっています」という神様の約束のしるしです。イエス様の事をたくさんの人々に伝えたパウロは、イエス様にあった事がありません。でも、パウロは、イエス様のことをたくさんの人にお話ししました。それは、パウロが神様から聖霊をいただいてイエス様につながっている事を忘れなかったからです。コリントは地中海の多くの街から人々が集まって来る港町でした。面白い事や楽しい事がいっぱいありました。でも悪い事や誘惑もいっぱいありました。そういう中で誘惑に負けす、神様の事を人々に伝えていくのがコリントの信徒の人々の務めでした。そのために教会の人たちは神様の油をいただいているのです。王様に即位する者が油注がれるように、神様の栄光に浴する者として油注がれている私たちです。その光栄ある恵みをわがものとして受け入れることができるように、神様は私たちの内に聖霊を下さいました。私たちもパウロと同じように聖霊をいただいている事を忘れないように。
|
|