印刷用PDF |
子供の日・花の日礼拝 説教「美しい宇宙」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2022年6月12日
|
マタイによる福音書 第6章31節~34節
|
|
「美しい宇宙」 要約
|
① 子供の日・花の日礼拝にようこそ! |
6月第二日曜日は「子供の日・花の日」です。この日、教会に花を飾り、子供たちと共に礼拝を捧げる習わしです。この習わしは今から150年ほど前、アメリカの教会で始まりました。四季があり、春夏秋冬、色とりどりの花が咲く日本と違って、欧米では、6月は花が多い季節ですし、アメリカでは学期の終わり、子供たちが学びの成果を発表する時期でもあります。『赤毛のアン』にも、子供たちが詩を朗読したり、劇を発表したりする場面が出てきます。子供たちを真ん中に人々が集まり、その成長を喜び、祝福する。まさに色とりどりの花のように、子供たちは私たちに喜びを与えてくれます。パウロは教会を「神の畑」だと言いました。教会は、植える人、水を注ぐ人がいて、働きは違っても、私たちは共に力を合わせて神のために働く者たちです。但し、成長させて下さるのは神様であることを私たちは忘れないでいましょう。こうして共に礼拝を守り、信仰者として成長させて下さった神様が、これからも豊かに祝福して下さいますように! |
② イエス様の一番はじめのお友だち |
ある日、お母さんのマリヤさんが少年イエス様にこういう話をしてくれました。あなたが生まれて間もない時の事、お父さんと二人で神様のお家へつれて行きました。ちょうどその時シメオンおじいさんがいて、あなたの顔を見て大喜び!『ぜひ、抱きたい』と言って私から受け取ると、嬉しそうにあなたの顔をじっと見て、私たちに言いました。「この赤ちゃんは、立派な人になるに違いない。神様の御用をするだろう」。そして、あなたを私の胸に返した時、シメオンさんの顔は本当に輝いていました。また同じ時、アンナというおばあさんがいました。アンナさんも一緒に喜んで『きっとこの赤ちゃんは神様のために立派な仕事をするでしょう』と言いました。そして神様に感謝して、あなたのために祈って下さったの。だから、あなたの一番はじめのお友だちは、神様のお家のおじいさんとおばあさんなのよ。こうしてイエス様はお母さんから自分の赤ちゃん時代の話を聞きました。イエス様はそれから後、神様のお家に行くことが、とても楽しみでした。 |
③ 美しい宇宙 |
昔ギリシャに小さな村があって、村人達は村長さんの指示通り懸命に働いたので皆、家と蔵を建てました。家や蔵がない時は隣の人と顔を合わせて明るく話ができたのに隣の人の顔が見えなくなりました。毎年5月に降っていた雨が降らなくなり、農作物が凶作。蔵はあるけど入れる物がありません。村長さん、「皆の心を明るくする物を持って来た人に褒美をあげる」。村人達は考えた…。若いアリストテレス、庭に咲くコスモスの花を持って行くと、村長さん「美しい!この花は世界を現している。宇宙の輝きを現している。まさにコスモス!」と喜んだ…。コスモスはギリシャ語で「美しい」「整えられている」「宇宙」という意味があります。今朝、聖書が語っているのは、「まず神の国と神の義を求めなさい」という事。蓄える蔵も大切だけれど、お互いの顔を見ながら、花の美しさの中に与えられている神様の愛を読み取って生きることができる世界、美しい宇宙を目指しましょう。神様は野の花、弱い小鳥を大切に守り育てておられます。そのように、否それ以上に、今一緒に礼拝を捧げる一人一人を神様は大切に思っておられます。だから皆も神様の愛に感謝し、今日、自分の出来る事をしましょう!優しい気持ちを分け与えましょう!
|
|