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降誕節第6主日礼拝 説教「礼拝においで!」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2022年1月30日
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ヨハネの黙示録 第5章11節~14節
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「礼拝においで!」 要約
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① ヨハネの黙示録 |
新約聖書の最後の本で、著者は、ゼベダイの子・使徒ヨハネか、長老ヨハネか不明です。使徒ヨハネとすれば、マリアを預かってエフェソに住みました。更にこの伝承はヨハネが禁教のキリスト教を述べ伝えたかどで捕らえられ、パトモス島に流刑にされたとします。ドミチアヌス帝の迫害のさなか、紀元95年頃のことです。その時、彼が見た幻の記録がこの黙示録です。パトモス島にはヨハネが隠遁者のように住んだ洞穴が残っていて、幻の啓示の場所とされています。パトモス島はアテネからエーゲ海を東へ進むと対岸のトルコの手前、長さ16キロ、幅10キロの小さな島で、その中央丘の上に大きな聖ヨハネ修道院と付属教会が建っています。現在はギリシャ領です。ヨハネが見た幻には、迫害者の力(世の悪)は強いように思えても、最終的には、キリスト(救い主)なるイエス様が勝利し、「神の国」(神の支配)が実現し、キリスト者は、苦しみから解放され、神様に救われる様子が示されています。今朝は「天上の礼拝」を描いた場面です。 |
② 天上の礼拝 |
「あの人、私の神様!」と言う人がいますが、どんなに凄い人も人間は人間です。神様ではありません。私たちの神様は目には見えませんが、私たちがうれしい時も悲しい時も、私たちが寝ている間も、私たちを守るために働いています。それだけでなく、私たちを礼拝へと呼んで下さいます。だから私たちは神様を礼拝するのです。ヨハネ黙示録が書かれた時代、教会はローマ皇帝から厳しい迫害を受けていました。ローマ帝国の皇帝を神として礼拝しなさいという命令に従わなかったためです。皇帝は人間です。神様ではありません。だから、教会(イエス様を信じる人たち)はイエス様をこの世にお遣わしになった目に見えない神様を礼拝していました。すると、命令に背いたということで、ローマ帝国はイエス様を信じる人たちに迫害を加えました。神様を礼拝しているのが見つかると皆、捕まえられ、牢屋に入れられ、時には殺されてしまう。そんな中、教会の人たちを慰め、励まし、希望を与えるために、ヨハネは、天上の礼拝を書いたのです。 |
③ 礼拝においで! |
イエス様は、聖書に書かれているとおり、ユダヤ教の安息日(金曜日)に十字架につけられ、三日目にあたる週の初めの日(日曜日)、朝早くに復活されました。私たちが毎週日曜日に礼拝をささげるのは、イエス様が復活された日だからです。そのことは、この世に最初の教会が誕生した紀元一世紀も今も変わりありません。今朝、司会者の方に拝読していただいた聖書には、大勢の天使たちが神様とイエス様を礼拝している様子が書かれていました。私たちの教会に集まっている人数とは比べものにならないくらい大勢の礼拝です。でも、実は私たちの礼拝も、その大勢の礼拝の一部です。隣の町にも教会があります。その隣の町にもあります。日本中にたくさんの教会があります。世界中にもたくさんの教会があります。一つ一つの教会の礼拝は、人数が少なくても、全部の教会が同じ神様を礼拝しているのです。どうでしょう。集まったら、とても大勢になりますね。皆さんは他の教会で礼拝している人たちのことはよく知らないかもしれません。でも私たちには同じ神様を礼拝するお友達がたくさんいます。時間や場所が違っても、一緒に、礼拝をしているのです。これからもずっと、日曜日ごとに集まって、神様に礼拝を捧げましょう!
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