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聖霊降臨節第13主日礼拝 説教「輝くイエス様」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2021年8月15日
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マルコによる福音書 第9章2~8節
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「輝くイエス様」 要約
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① 8月や 6日 9日 15日 |
8月15日は、日本が戦争に負けた日です。「負けた」と言うと悔しい思いをする人もいるかもしれません。でも日本は負けて良かったのです。なぜなら、もし勝っていたら、周りの国々の人たちを傷つけたり苦しめ続けても気づかないでいたかもしれないからです。イエス様の時代にも、自分は正しいことをしていると思い込んで周りの人々を傷つけたり苦しめている人たちがいました。そういう人は威張っていて、厳しい決まりごとを人に押し付けていました。そこにイエス様が現われました。そして、厳しい決まりごとより大切なものがあると教えてくださいました。それは心を大切にすること。苦しい時は助け合い、悲しい時は慰め合い、うれしい時は一緒に喜ぶ心です。そんなイエス様を、神様は「これはわたしの愛する子。これに聞け」とおっしゃったのでした。どうしたらいいのかわからない時、神様の愛するイエス様に聞く、ということをいつも思い出しましょう。そして「イエス様ならどうするかな」と考えながら祈るといいと思います。 |
② これはわたしの愛する子。これに聞け。 |
イエス様から「わたしは殺されて死ぬことになっている」と聞かされた弟子たちはびっくりしました。そして、悲しみました。どうして大好きなイエス様が死ななければならないのでしょう。信じられません。その6日後のことです。ペトロとヤコブとヨハネの三人は、イエス様に連れられて山に登りました。すると突然イエス様の服が白く輝き、エリヤとモーセが現われて、三人で話し始められたのです。エリヤとモーセは、イエス様がお生まれになるよりもずっと昔に生きた人です。旧約聖書に出てきます。そんな大昔の人が、自分たちの目の前に現れ、光の中でイエス様と話をしているのを見て、三人はどうしていいのかわからなくなりました。すると雲が三人を覆って、その中から神様の声が聞こえました。「これはわたしの愛する子。これに聞け」。ペトロたち三人はこのことをずっと覚えていました。イエス様が十字架の上で殺されて復活なさった後もずっと覚えていました。そして「イエス様こそ神の子です」と、人々に伝え続けたのでした。 |
③ 輝くイエス様 |
そのことでつかまったり、むち打たれたり、そんなことを話してはいけないと言われたりもしました。それでも伝え続けました。なぜそんなに一生懸命に「イエス様こそ神の子だ」と伝え続けたのでしょう。それは、イエス様がなさったことや言ったこと、そしてイエス様に起こったことが不思議すぎて、黙っていられなかったからです。みんなに伝えずにはいられなかったのです。そうして、このペトロたちのようにたくさんの人たちが「私はこんなに不思議なことを本当に見たんだ!」と語った言葉を集めたのが聖書です。皆さんは、山の上でペトロたちが見たような不思議なことを見たことがありますか?ここまで不思議なものは見たことがないでしょう。弟子たちはイエス様と一緒に旅をしている時に、たくさんの不思議なことを見ました。でも、私たちは見たことがありません。けれど、聖書を読めば、沢山の不思議な出来事があったことがわかります。ペトロたちがあの時、山の上で聞いた「これはわたしの愛する子。これに聞け」という神様の言葉は、私たちにも向けられています。イエス様の言葉をよく聞いて、新しい一週間を過ごしましょう。神様は私たちにいつも天から光をくださっています。信じましょう。感謝しましょう。
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