2021年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
      聖霊降臨節第11主日「平和聖日」礼拝

     2021年8月1日  午前10時30分~
                
               司 会    出席役員
 
               奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 77篇           一 同
  
聖  書    マタイによる福音書 第5章9節(新)p. 6
                   
祈  祷                     司会者
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

こどもさんびか改訂版:140番         一 同
       (♪みんなでへいわを♪)
 

説  教    「命の里がえり」         牧 師
  
祈  祷                     牧 師

献  金   ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                     神学生
  
主 の 祈     21-93番 ( 5-A )       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                               説教要約 印刷用PDF

聖霊降臨節第11主日“平和聖日”礼拝
説教
「命の里がえり」要約
マタイによる福音書 第5章9節


① 平和ということ

 平和の「和」という字は、のぎへんに「口」と書きます。栗の穂が円くしなやかに垂れ下っている様を描いた造形文字です。人が貧しかった時、栗を口に入れて食べることにより心がなごんだ事から造られました。「和を結ぶ」という言葉も「合わせる」、「手を結ぶ」状態を言い、「和音」「調和」「中和」という言葉が生まれました。平和とは、穏やかなこと、和やかなこと、のどかで戦争がない状態の事と思われています。17世紀のオランダの哲学者スピノザは「平和とは、戦争がないことではない。平和とは積極的な力であり・・・善意と信頼と正義を求める心である」と申しました。「積極的な力」とは、聖書に即して言えば、「地の塩」として人に仕えていく力です。平和(ヘブライ語シャローム、ギリシャ語アイレーネ)は、単なる平和愛好ムードのことや仲良しクラブを言うのではありません。聖書では「平和」も「平安」も同じ言葉です。戦争があっても、混乱があっても、「神の秩序が安定していること」を「平和である」と教えているのです。

② 平和を実現するために
 
 広島平和記念館の陳列品に、原爆でぼろぼろになった学生服を人形に着せた展示物があります。肩も服も焼け焦げ引きちぎれ、「中学1年、某」「中学2年、某」とその服のぬしの名とその最期の状況が記されています。「…付近にて被爆、夕刻郊外の家にたどりつき、“母さん、明日は学校へ行けないから欠席届を出しておいて”と頼み、翌朝死亡12歳」。ぼろぼろの服をまとった少年が血みどろになった姿で、やっと我が家にたどりつき、母親の顔を見て安心し、その安堵感で「明日は学校へ行けないから欠席届を出しておいて」と頼んだ後、力尽きて床に臥したきり、翌朝、天に召されてしまいました。母親のどこにもぶつけようのない胸がつぶれる思い、半死半生の息子を一晩中、一睡もせず、どんな思いで過ごしたのでしょう。本来、母親ならば我が子が身に着けていた服を身近において、誰にも渡したくない思いであったでしょう。にもかかわらず、彼女は母という境地を越えて公共の場にそれをさらす事で「平和を実現するため」に行動したのです。

命の里がえり

 松本卓夫先生は口語訳聖書の翻訳で新約を担当しました。戦争中、広島女学院の院長をしておられ原爆が投下された8月6日は勤労動員に出かける女学生数百人を激励して見送った後、院長室に入り、そこで夫人と共に被爆しました。二人で逃げる際、熱風を浴びた夫人が傍らを流れる猿候川で体を冷やしたいと川岸に降りて行きました。先生は土手にいたのですが、同じように川に入る何百人という火傷を負った被爆者に夫人がまきこまれ、姿が見えなくなってしまったので、夫人の名前を連呼しながら土手をかけ降りましたが助けることができず、とうとう川の流れの中に没してしまわれました。先生は後に、青山学院に移り、多くの牧者を輩出されました。晩年は静岡女学院に移り、信仰をもつ事は「命の里帰り」だと称して若者を次々に信仰に導きました。先生は、90歳を過ぎ、妻や学校の同僚らが天に召されても尚、自分が生かされているのは原爆の経験を通して「平和を語れ」という神様の思し召しだと確信して、命あるかぎり平和の証言者として働かれました。イエス様は、世の皆が「平和のために働く者となる事」を望んでおられます。


       
       ■ 平 和 聖 日
    
    日本基督教団は、毎年8月の第1主日を「平和聖日」
   と定め、この日、主が望んでおられる平和を御言葉
   から学び、平和の実現を求めて祈りを献げます。
   かつて、私たちの国が犯した戦争責任の罪を懺悔し、
   その中で、必死になって平和の実現を願って働かれた
   方々の祈りを真剣に受けとめ、今、主にあって生かさ
   れている私たちはどのように生きるべきかを問いつつ
   「平和聖日」の礼拝を献げて、平和の実現への祈りと
   決意を新たにしたい思います。



      2021年第4回 「夏の教会学校」
  
     2021年8月1日(日)午前9時40分~10時10分
    場所  日本基督教団茅ヶ崎堤伝道所 教会堂
        教会学校校長 : 神学生
        教会奏楽担当 : 奏楽奉仕者

            プログラム
   
   もくとう                  みんなで
   
   はじめのおいのり             三原牧師
   
   さんびか10番  ♪ことりたちは♪    みんなで
   
   絵話し      「マグダラのマリア」  CS担当者
   
   さんびか86番  ♪よあけのほしが♪    みんなで
 
   おわりのおいのり              神学生


 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

    新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に
   より、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、すでに
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されてい
   る指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しな
   がら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便とご迷惑
   をおかけしますが、ご留意いただきますようお願いいた
   します。特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱
   えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせて
   ホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に
   聴き、祈りの内にお過ごしくださるようお願い致します。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
   お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
   当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
   ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
   早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
   と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
   りと支えが豊かにありますようにお祈りいたします。
               2021.2.7 牧師・三原信惠


          2021年度 年間聖句
     神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び
     出してくださったのは、わたしたちの行いによるの
     ではなく、御自身の計画と恵みによるのです。
             (テモテへの手紙二 1章9節)
            
            今週の祈り
    ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
    ・病や困難の中にある友のために。
    ・丸の内教会と宗盛興、宗保子牧師のために。
               
            本日の集会
      (感染予防対策を講じながら行います)
    ・ 9:40~10:10  第4回「夏の教会学校」
         絵話し「マグダラのマリア」夏のCS担当者
    ・10:30~11:20 「平和聖日」礼拝
    ・11:20~11:30  新約聖書通読 
         マタイによる福音書 第1章 (新)p.1

            今週の集会
    ・聖研祈祷会  8月5日(木) 10:30-11:30  
       エズラ記 8章15~23節    (旧)p.733
       (聖書の御言葉に耳を傾けた後、祈祷会では、
        丸の内教会のお働きを覚えて祈ります。)

             次週の案内
    ・2021年「夏の教会学校」 8月8日 9:40-10:10
      さんびか: 1ー68番(ザアカイ)奏楽奉仕者
      おはなし: フランネルグラフ「ザアカイ」
                     夏のCS担当者

    ・聖霊降臨節第12主日礼拝 8月8日  10:30-11:30
       司 会 : 出席役員
       配 餐 : 配餐奉仕者
       交 読 : 詩篇 78篇
       聖 書 : マルコによる福音書 
            第8章31-35節  (新)p.77
       説 教 :「イエス様ってだれ?」  三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 : 21-226(輝く日を仰ぐとき)他

      礼拝後  
      ・聖書通読 新約聖書通読 
  
          マタイ福音書 第26章 (新)p.51
        
        
        ■ 前向き・肯定的に!

    東京オリンピックが開幕して、人の流れが増えると同時
    に、感染力の強い新型コロナウィルス変異株が急速に蔓
    延し、首都圏の新規感染者が爆発的に増え続けています。
    このコロナ禍の中でも、それぞれの場で、それぞれの形
    で御言葉に聴き、神を賛美し、共に覚えて 祈ることは
    可能です。わたしたち茅ヶ崎堤伝道所では、コロナ禍の
    大切な時を意味あるものとして過ごすために、2021年を
    「聖書通読の年」としたいと願い、2021年1月3日
    から「聖書のリレー通読」を始めました。信仰の原点に
    に帰って、新しい出発をしたいと願っています。添付の
    年間通読予定表をご参考のうえ、ぜひご参加下さいます
    ようご案内いたします。
   
                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF
   

   
   ■ 先週の集会報告
   ・主日礼拝   7月25日(日) 男4、女5、計 9名
   ・聖研祈祷会  7月29日(木) 男1、女2、計 3名

  ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに、
   献金を献げられた方の個人名は伏せさせていただきました。
   ご了承ください。
   
     
   当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金によって
   支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2021.7.31 by nk


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