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日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所 週 報
受難節第2主日礼拝
2021年2月28日 午前10時30分~
司 会 出席役員
奏 楽 ヒムプレーヤー
前 奏 (黙 祷)
招 詞 司会者
頌 栄 21-85番 一 同
交 読 詩篇 55篇 一 同
聖 書 マタイによる福音書 第12章22~32節
(新)p. 22
祈 祷 司会者
讃 美 歌 21-451番 一 同
使徒信条 21-93番 ( 4-A ) 一 同
讃 美 歌 21-493番 一 同
説 教 「赦される」 牧 師
祈 祷 牧 師
讃 美 歌 21-470番 一 同
献 金 ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
感 謝 献金奉仕者
主 の 祈 (21-93番 5-A) 一 同
讃 美 歌 21-92番 一 同
祝 祷 牧 師
後 奏 (黙 祷)
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説教要約 印刷用PDF
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受難節第2主日礼拝
説教「赦される」要約
マタイによる福音書 第12章22節~32節
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① 聖書を知る
今日の箇所は、「ベルゼブル論争」と呼ばれる箇所です。ことの発端は、主イエスが「目が見えず口の利けない」(22)身体の不自由な人を助けたことでした。人々はみな驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」(23)と言いました。「ダビデの子」とは、救い主の称号です。人々の反応は素直です。奇跡を見て、この方は来るべきメシアではないか、と思ったのです。が、ファリサイ派の人たちは、主イエスに「神の霊」が働いたことを認めようとしません。彼らは、自分たちこそ神の御心を知っていると自負していて、主イエスに敵意を抱いています。主イエスの働きに神の力を認めると、自分たちの立場が揺らぐことになります。主イエスへの対抗心や妬みの思いもあったのでしょう。ファリサイ派の人たちは、「悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」(24)と言います。彼らは、主イエスに特別な力が働いていることは認めます。けれど、それは「神の霊」ではなくて、「悪霊の頭」の力によると判断したのです。
② 聖句を思いめぐらす
ファリサイ派の人たちの非難に対し、主イエスは、「サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ」と反論し、「わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば」神の国(神の恵みの支配)は始まっている、と指摘します。主イエスは続けて、重大な事を語ります。31,32節です。「人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、“霊”に対する冒涜は赦されない。人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない」と。「人の子(主イエスの自称)に言い逆らう者は赦される」とは、主イエスに反抗する者も、なお主の慈しみの御手の中にあるという語りかけです。聖霊は、今ここで働く神の霊です。主イエスの赦しに「アーメン」と応えて身を寄せるのは聖霊の力によります。主イエスは、この聖霊の促しを否むことへの警告をされました。これは、ファリサイ派の人たちだけでなく、私たちへの警告でもあります。主イエスは、ご自身を否定する者にも許しの御手を伸べられる方です。
③ 赦される
正宗白鳥の小説に『一つの秘密』という作品があります。白鳥は青年時代に熱心に教会に通い、19歳の時に洗礼を受けました。そして教会学校の教師をしました。が後に教会を離れます。教会を離れてからは、イエスのことが気になりながら、ファリサイ派の人たちのように、イエスの悪口を言ったりしていました。やがて彼の妻が教会に通い出し、洗礼を受けました。でも彼は教会に行きませんでした。長い年月が経ってから「人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦される」という聖句が思い出され、これは聖霊に促されていると確信し、主の言葉をシッカリと受け止め教会に戻り、それからは、本気で主イエスの弟子としての業に励みます。やがて彼は亡くなり教会で葬儀が行われました。正宗白鳥は、心の奥に抱えていた「一つの秘密」、即ち人に言えない罪を神に委ね、すべてを赦していただいて、その生涯を終えたと私は思っています。私たちも、迷う時があります。「自分のような者はダメだ」と投げやりになることもあります。でも、どんなに迷っても、どんな秘密があっても、主イエスに「お任せします」と申し出てよいのです。聖霊の促しを受けたら主イエスの許に戻りましょう。主イエスは、必ず赦し、温かく迎えて下さいます。
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■ 二度とない人生だから
坂村 真民
二度とない人生だから
一輪の花にも無限の愛をそそいで行こう
一羽の鳥の声にも無心の耳を傾けて行こう
二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも踏み殺さないで心して行こう
いっぺんでも多く お便りをしよう
二度とない人生だから
一番身近な者たちに 出来るだけのことをしよう
今日会う人々に貧しいけれど心豊かに接して行こう
二度とない人生だから
つゆ草のつゆにも めぐりあいの不思議を思い
足をとめて見つめて行こう
二度とない人生だから
のぼる日 沈む日 丸い月 かけてゆく月
四季それぞれの 星々の光にふれて
わが心を 洗い清めて行こう
二度とない人生だから
戦争のない世の実現に 努力しよう
わたしが死んだら
後を継いでくれる 若い人たちのために
一編でも多く 良い詩を作って行こう
■ 試み・試練・誘惑
・新約聖書の時代、いろんな迫害を受けた信者たちは、
生きていくために、互いに励ましあって生きていたに違い
ないと思います。「試み」、「試練」、「誘惑」という言葉
が新約聖書の中にたくさん出てきます。注解書を読みますと
「試み」はギリシャ語のペイラスモスという言葉から来てお
り、この言葉が使い方によって「試練」と訳されたり、「誘
惑」と訳されています。前後の文脈によって導かれているの
です。日本語では、苦痛をともなう試みは試練、悪に誘う意
図がある箇所では誘惑と訳されています。
原語では、同じ「試み」という言葉が「試練」となり、
「誘惑」となります。試練はつらくて苦しいものですが、
それによって人間が練られ、その人の信仰が本当のものであ
るかどうかが示されます。それが試練の意味であり、私たち
はそのような試練に遭うことによって、はじめて成長する事
ができるのです。
それに対し、誘惑というものは、それによって人間が成長
するというよりも、悪に導くものではないかと思います。
そういう意味において誘惑はいつも後ろ向きであって、人間
を後退させます。ですから、今受けた試みをどんな基準で
意志決定するかが大切な事です。
日野原 重明著「私が経験した魂のストーリー」より
■ レント(受難節、四旬節)
・キリスト教の最大の祭りであるイースター(復活祭)の前
の6つの主日を除く40日間を指します。
聖書には、「荒布をまとい、灰をかぶる」罪を嘆く描写が
多くあり、灰は悔い改めを象徴します。教会では、レント
(受難節)をイエス・キリストの受難を思い、悔い改める
期間として過ごします。
このレントの期間中は、懺悔と悔い改めを表す紫色の布
を教会では用います。牧師が用いるストールも、祭壇の
おおいも、説教台(プルピット)や聖書台(レクターン)の
飾り(パラメント)も全部紫色を用います。
■ 今年のイースターは4月4日です。
・この日に受洗、転入会を志願される方は、牧師まで、
お申し出ください。
新型コロナウイルスの感染症対応のため、長らく礼拝は
自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
しかしながら、「新型コロナウィルス」感染症の感染拡大
により、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、既に
「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されている
指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しながら
主日礼拝を守っています。皆様にはご不便とご迷惑をおか
けしますが、ご留意いただきますようお願いいたします。
特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱えている方
には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせホームページ上
の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に聞き、祈りの内に
お過ごしくださるようお願いいたします。
なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、Faxをお持
ちの教会員の方にはFaxでお送りいたします。当日の週報、
説教要旨は、主日礼拝の前日までにホームページ上で閲覧
できるようにいたします。事態の早期収束を願うと共に、
教会員の皆さまはじめ、悲しみと困難に直面する世界中の
人々のことを覚え、主のみ守りと支えが豊かにありますよ
うにお祈りします。
2021.2.7 牧師・三原信惠
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2020年度 年間聖句
あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、
神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生か
して互いに仕えなさい。
(ペトロの手紙 一 4章10節)
今週の祈り
・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
・病や困難の中にある友のために。
・明石愛老園伝道所と兼松千佳子牧師のために。
本日の集会
(三密を避けつつ…)
・10:30-11:30 主日礼拝
・11:30- 「旧約聖書通読リレー」
サムエル記上下 16章 (旧)p.505
今週の集会
・聖研祈祷会 3月4日(木) 10:30-11:30
サムエル記下 7章1~13節(旧) p.490
(祈祷会では明石愛老園伝道所を覚えて祈ります)
次週の案内
・受難節第3主日礼拝 3月7日(日) 10:30-11:30
司 会 : 出席役員
交 読 : 詩篇 56篇
聖 書 : マタイ福音書16章13~28節 (新)p.31
説 教 :「本当に大切なこと」 三原牧師
献 金 : 献金奉仕者
奏 楽 : ヒム・プレーヤー
讃美歌 : 21-533(どんなときでも)
21-451(くすしきみ恵み)
21-315(茨の冠かぶせられ)
(追憶日) 讃美歌145詞、新生釜石の歌
・ 礼拝後 (聖書通読)「旧約聖書通読リレー」
列王記下 1章 (旧)p.576
・「お茶の会」は、当分のあいだお休みいたします。
■ 前向き・肯定的に!
新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、「緊急事態宣言」
が来月7日まで延長されました。コロナ感染は収束どころか、
拡大方向にあります。
しかし、コロナ禍の中でも、それぞれの場で、それぞれの形
で御言葉を学び、神を賛美し、共に覚えて 祈る事は可能です
私たち堤伝道所では、コロナ禍の大切な時を意味あるものと
して過ごすために、2021年を「聖書通読の年」としたい
と願い、2021年1月3日から「旧約聖書のリレー通読」
を始めました。
信仰の原点に立ち帰って、新しい出発をしたいと願っています
ぜひご参加下さいますよう、ご案内いたします。
聖書通読表(年間) 印刷用PDF
■ 先週の集会報告
・主日礼拝 2月21日(日) 男4、女3、計 7名
・聖研祈祷会 2月25日(木) 男3、女3、計 6名
※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに
献金を献げられた方のお名前は伏せさせていただきました
当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金によって
支えられていることに心から感謝しています。
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