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降誕節第2主日礼拝 説教「こんな美しい世界に」
日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2021年1月3日
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ヨブ記 28章23節~28節
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「こんな美しい世界に」 要約
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① 主の年2021年 |
新しい年が始まりました。一年の最初の日曜日にこうして礼拝を捧げられる事はとても嬉しい事です。神様がいちばん喜んで下さっていると思います。この2021年、今ここに坐するお一人一人が、週の初めに礼拝に出て「神様、ただいま」と言い、終わったら「神様、いってまいります」と言って、一週間を歩み始められたらいいなと私は願っています。昔、山室軍平という牧師がこのようなお話を紹介しました。アメリカにジョージ・ワシントンという人がいました。彼は小さい頃「神様なんているのかなあ」と思っていたそうです。そこで、ジョージのお父さんは、神様が、この世界を作られて、導いておられる事をジョージに知ってほしいと切に願い、ある事をしたそうです。それは、自宅の庭に「GEORGE WASHINGTON(ジョージ・ワシントン)」という字の形になるように草の種を蒔くという事でした。すると間もなく、その字の通りに草が生えてきたのです。そんなある日、ジョウジは庭でその草の字を見て、びっくりしたそうです。 |
② 神様の知恵と力 |
そこで、ジョージは、お父さんのもとに飛んで行って「お父さん、庭にぼくの名前の通りに草が生えているよ!普通、草があんなにうまく生えるはずはないから、誰かが、わざと植えたのだよね?お父さんが植えたの?」と尋ねました。すると、彼のお父さんは、「ジョージの名前の通りに草が生えた事を不思議に思ったのだね。でも、お父さんが種をまいたって、こんなに美しく生えるかな?よく見てごらん。不思議なほどつりあいが取れているね。どこか欠けたところがあるかな?お父さんが種を引っ張っても、伸びもしない、太くも、大きくもならない。誰がつり合いよく、欠けるところなく「ジョージ・ワシントン」って草を生えさせる事ができたと思うかい?不思議なほど、つりあいが取れていて、全く欠けるところがない美しいこの世界こそ、神様が、知恵と力によって造って下さった、と思ったほうが良いのではないかな」と答えたのでした。その言葉にジョージは納得し、神様を信じるようになったということです。 |
③ こんな美しい世界に |
あなたは当たり前だと思っている事前の動きやあり方を見る時、その素晴らしさと不思議さに感動した事はありませんか。自然がこんなに美しいのは単なる偶然ではなく、神様が愛と知恵と力を注いで造られ、今も導いておられるからではないのでしょうか?「神は知恵を見、それを計り、それを確かめ、吟味し、そして人間に言われた。『主を畏れ敬う事、それが知恵、悪を遠ざける事、それが分別。』」(ヨブ28:27,28)。神様は私たち人間を愛して下さり、祝福して下さり、美しく創造して下さいました。だから私たち一人一人はどの一人一人も美しく尊く価値ある人間です。聖書を読めば、その事が分かります。聖書を読んで、自分に分かる、これなら実行できるという言葉、例えば「空の鳥を見よ」なら、空を見て、鳥を探して一日を過ごせば、こんなに気持ちの良い日はなかったと、しみじみと思い、心に響いてきて、将来なにかの時に強く迫ってきて、大きな支えになるに違いありません。神様はこんな美しい世界に人間を創造されたのです。この世界を美しいと思えるように私たちを造って下さったのです。私たちは与えられているこの美しい自然や世界に感謝しながら、神様が造られたこの世界をもっと愛して大切にしていきましょう!
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