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アドベント第1主日礼拝 説教要約
日本基督教団 茅ケ崎堤伝道所
2024年12月1日
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聖書 マタイによる福音書 第24章36~44節
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36 「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけが
ご存じである。
37 人の子が来るのは、ノアの時と同じだからである。
38 洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり
嫁いだりしていた。
39 そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が
来る場合も、このようである。
40 そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。
41 二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。
42 だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、
あなたがたには分からないからである。
43 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを
知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。
44 だから、あなたがたも用意していなさい。
人の子は思いがけない時に来るからである。」
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説教 「待ち望もう」 要約
三原 信惠 牧師 |
① アドベント(待降節)に入る |
教会では今日から「アドベント」に入ります。クリスマスを待ち望んで備えをする時です。あちこちにクリスマスツリーなども飾られています。皆さん、今からもうクリスマスが楽しみでわくわくしているでしょうか。でも、今、クリスマスどころではない人たちもいます。クリスマスが来るというのに世界には悲しみや苦しみが満ち溢れています。戦争にまきこまれたり、地震や津波に襲われたりして、家族や家を失った人。病気や事故で働けなくなり、これまでのように暮らすことが出来なくなった人。今まで普通に過ごしていたのに、ある時からそれが出来なくなってしまって、悲しみ、苦しみ、途方に暮れてしまうのです。ずっと昔の教会の人たちも、そんな思いをしました。その頃も恐ろしい戦争や災害がありました。辛く悲しい思いをした人たちも大勢いたのです。それだけではありません。イエス様を信じて教会に集まっていた人たちが、そのために周りの人たちや支配者たちから怪しまれ、嫌われ、悪者にされ、ひどい目にあわされ、苦しめられることもありました。
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② 目を覚ましていなさい(42節)
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イエス様は私たちを助けてくださる、甦って天に昇られたイエス様は、私たちを救うためにふたたび私たちのところに来てくださると信じて待ち続けたのです。そんな時、教会の人たちは、クリスマスの出来事を思い出していました。昔、やっぱり辛く苦しい時代、そんな人たちのところにイエス様がお生まれになったではないか。イエス様は、何にも心配のない幸せな世の中においでになったのではなかった。身分の高いお金持ちの家に、何不自由なく満たされた暮らしの人たちのところにお生まれになったのではなかった。貧しい大工の夫婦の子として、泊まるところもない旅先で生まれ、更には生まれてすぐに命さえおびやかされたではないか。きっとイエス様は、再びそんなふうに来てくださる。恐れと悲しみと寂しさと貧しさに沈む私たちのところに来てくださる。その時まで、しっかりイエス様を信じて待っていよう……。そうして教会の人たちは、クリスマスまでの日々、辛いことがあっても、イエス様がおいでになることを信じて待ち望むようになったのです。
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③ 待ち望もう
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イエス様が再び来られるのは「世の終わる時」とされています。夜の終わりは、戦争や諍い、天災や飢饉といった恐ろしい出来事が描かれています。が、よく読むと、こうした恐ろしい出来事は、終わりの時が来る前に起こるしるしの数々として語られています。イエス様が来られる時には、そうした恐ろしいことが終わりになり、救いがもたらされることが語られているのです。ここで語られている戦争や災害といった恐ろしい出来事は「これから起こるかもしれない事」でしょうか。むしろ、これらは「今、起こっている事」であり、私たちが目の当たりにしているこの世界の現実そのものではないでしょうか。今、この世界には恐ろしい出来事があふれています。今だけではありません。イエス様の時代、いやそれ以前から、人間の歴史は戦争や諍い、災害、基金、疫病といった恐ろしい出来事の連続でした。しかしそれはすべて、いつかやがてイエス様が来られ、救いがもたらされる前触れだというのです。そのことを信じ、わきまえ、「目を覚まして」イエス様を待ち望むようにうながされているのです。今のこの恐ろしい世界の現実にもかかわらず、主イエス・キリストがきっとまた来られ私たちを救って下さるという希望をあらわすのがクリスマスです。クリスマスは、未来の祝いでもあるのです。イエス様がまたおいでになることを信じ、希望をもって待ち望もう!
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