主日礼拝 説教抄録  2022年度
    
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  聖霊降臨節第10主日礼拝  説教「さあ、はじめよう」

                日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
                        2022年8月7日

  マタイによる福音書 第16章18節

「さあ、はじめよう」 要約
① 「教会」は、誰のもの?
 今わたしたちがいるこの教会は、どんな教会でしょうか? いろいろな答え方ができますね。どんな場所にあるかとか、こんな建物だとか、楽しいところ、とか。教会にはいろいろな人が来ます。子どももいれば、大人もいます。教会のすぐそばに住んでいる人もいれば、とても遠くから来る人もいます。では、教会は誰のものでしょうか。教会に来るみんなのものでしょうか。それとも、牧師さんのものでしょうか。いいえ、教会は神様のものです。ペンテコステの時に教会が生まれたお話を、しばらく前に聞きましたね。教会は神様を信じ、愛する人たちの集まりです。神様といっても、八百万の神様のことではありません。「人間が作った神様」ではなくて、わたしたち「人間を創られた神様」を信じ、愛する人たちの集まりです。復活されたイエス様は、天にあげられました。そして、いつか必ず、もう一度わたしたちのところに来ると約束してくださいました。それまでの間、この世でわたしたちが集まっているのが「わたしたちの教会」なのです。
② わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。(18節)
 イエス様は弟子たちを選び、集め、共に旅をされ、色々なことを教えられました。イエス様の弟子たちの中に、ペトロという人がいました。ペトロというのは、イエス様がつけられた呼び名です。「岩」という意味です。たぶん気持ちが強くて、体つきもがっしりしていたのでしょう。ある時、イエス様は「あなたがたはわたしを誰だと思うか」と尋ねられました。これは、とても難しい質問です。あなたにとって、イエス様は誰なのか、と聞いているからです。ペトロは、「あなたはメシア、生ける神の子です」(16節)と答えました。ペトロは、イエス様をわたしの救い主と信じます、と答えたのです。この答えは、ペトロがこれまでイエス様に従ってきた経験をふまえて、自分でたどり着いたものではありません。神様がペトロをお選びになり、「メシア、生ける神の子」という認識をお与えになったのです。まだこの世に存在していなかった、教会という全く新しいものをイエス様ご自身が設立する、と宣言なさった。それは「わたしの」教会なのだ、と。
③ さあ、はじめよう
 教会はそもそもの初めから、イエス様のものなのです。その主な基礎となるのは、ペトロがいま告白した信仰である、とイエス様は言われました。それから長い年月が経ち、教会も歴史の荒波に翻弄されてきましたが、堅い土台の上にしっかりと立ち、時代を超えて存在していきます。そして福音を宣べ伝えます。地上の教会は、確かに人間の集まりでもありますが、その本質は神様のものだからです。教会は神様のものであり、この地上に福音を告げ知らせる働きを担っていくのです。イエス様を救い主と信じることから、「わたしの教会」を始めよう、とイエス様は言われました。それはまだ誰も見たことのない、新しいものでした。イエス様はわたしの救い主だ、と信じる大人や子どもが、そこに集まりました。教会に集まる人はどんどん増えました。そして世界中のいろいろな場所に広がりました。そして今、ここにもあります。みんなイエス様の教会、つまり神様の教会です。この世には、悪魔の力が働いて、わたしたちをおどかそうとします。でも心配はいりません。教会はびくともしないからです。どんな力も、天地すべてのものをお創りになった神様の偉大な力には対抗できません。神様を堅く信じることから、さあ、はじめよう!

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日本キリスト教団  茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠、伝道師 細井 宏一
 更新 : 2022. 8. 6 by km.mn

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