主日礼拝 説教抄録  2022年度
    
印刷用PDF

 
  聖霊降臨節第9主日礼拝  説教「神の摂理の働き」

                日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
                        2022年7月31日

  ヨハネによる福音書 第3章16節

「神の摂理の働き」 要約
① 茅ヶ崎堤伝道所 創立23周年
 茅ヶ崎堤伝道所が日本基督教団の伝道所として創立したのは1999年7月30日でした。昨日で23年を迎えました。鈴木一朗牧師・澄子先生ご家族あげての献身的なお働きによって始められたこの伝道所の歩みが23年の間、祝され、守られ、導かれてきた事に、心から感謝し、主を賛美します。英語で「歴史」のことをHistoryと言います。これは、His Storyとも言うことができます。歴史は「彼の物語」すなわち「イエス・キリストの物語」が進められるところです。私たちの茅ヶ崎堤伝道所の歩みは、私たちのために十字架で血を流して下さった「主イエス・キリストの物語」の一こまです。いや、それは神の目から見ればほんの一瞬の出来事に過ぎません。私たちはこの23年で、私たちが何かをした、私たちの功績という事を考えるかもしれません。勿論、多くの方々の献身的な働きがありました。けれども、それらを起こし、導かれたのはイエスキリストです。この23年は主イエスが作り出して下さった「キリストの物語」に他なりません。
② 信じる者
 黄金律と呼ばれるこの聖句は、今生きている私たちの背後で何がなされているかを示します。私たちの背後にあるのは神が遣わされたイエスが父のみもとに行くべき自分の時がきた事を知って、世にいる者たちを愛し、最後まで愛し貫いて下さったという事実です。換言すれば、神は世にいるすべての人を100%愛して下さったという事です。無条件に、すべての者が100%キリストの愛に包まれているという事です。この「世」というギリシャ語はコスモスで、コスモスは宇宙という意味ですが、そういう大きなものではなくて、神はその独り子をお与えになったほどに小さい「この私を」と読みかえる時に、私の上に無限大の神の愛が注がれていると知る事ができます。私たちは皆それぞれ違った人生があり、異なった状況があります。自分がどういう人生で、どういう状況にあろうと、神は私を愛して下さり、私のために独り子を贈って下さったと信じる者はどんな時も希望し、闇をも光に変え、感謝し、楽しい気持ちで年をとる事ができるのです。
③ 神の摂理の働き
 黄金聖句の後に、3章21節に「神に導かれて」という言葉が出てきます。先に「カナの婚礼」で、無くなってしまったぶどう酒を再び満たして、人々の婚礼の喜びが断ち切れないようにして下さったイエスは、ただ単にぶどう酒のことだけではなく、今ここにいる私たち一人一人の「まことの命」が耐えないで、「永遠の命」に生きることが可能となるために、ご自身を与えて下さったのです。茅ヶ崎堤伝道所の23年の歩みは、私たちのために十字架で血を流して下さった「イエス・キリストの物語」。私たちは、1999年前から始まったあの壮大なイエス・キリストの物語の中に組み込まれているのです。イエス・キリストを通して進められたくすしき神の計り知れないご計画のうちにあった「神の摂理の働き」があった、ということです。ならば、これからの歩みもまた、私たちの主イエス・キリストの物語の中にあるに違いありません。私たちは、今ここに主と共にあることを喜び、次に進むイエス・キリストの物語を作り出す希望の光に包まれましょう。2022年というこの時イエス・キリストの永い物語の一点に、私たちは命を与えられているのです。この時にしか担えない使命を追い求め、新しい歴史に生きる一歩を踏み出しましょう!

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団  茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠、伝道師 細井 宏一
 更新 : 2022. 7. 30 by km.mn

Copyright 2010 Chigasaki Tutumi Dendosho  All Rights Reserved