2022年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
         受難節第5主日礼拝

     2022年4月3日  午前10時30分~
                
               司 会    出席役員
 
               奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    真理は主イエス・キリスト     一 同
  
交  読    詩篇 112篇          一 同
  
聖  書    サムエル記 上 第16章10節~13節
                     (旧) p.453

                   
祈  祷                     司会者

讃 美 歌     21-456           一 同
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21403           一 同

説  教    「あなたの中にいるあなた」    牧 師

祈  祷                     牧 師

讃 美 歌     2196            一 同

献  金    ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                   献金奉仕者
  
主 の 祈     21-93番 ( 5-A )       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                               説教要約 印刷用PDF

受難節第5主日礼拝
説教
「あなたの中にいるあなた」要約
サムエル記 上 第16章10~13節


① 神様にしか見えていない

 昔、イタリアにミケランジェロという芸術家がいました。彼は大理石の塊を前に不思議なことを言うのです。「中に天使がいる」と。そして「彫刻っていうのは、その周りの余計な部分を取ってあげて、中にいる天使を自由にしてあげることなのだ」と。日本にも運慶という仏師がいました。彼も「仏を鑿(のみ)で作るのではない。木の中に埋まっているものを、鑿と槌(つち)の力で彫り出すのだ」と似たようなことを言っています。普通の人には、ただの石、そして木にしか見えません。けれども彼らには、その中にある輝くものが見えていたのです。だから自分で像を作り出すのではなくて、既にあるものを掘り出すだけだと言ったのです。私たち自身に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。神様にしか見えていない部分というものがある。私たちがどれだけ目を凝らしても見えない部分。自分の中に、自分でも知らない自分が存在する。自分に見えない自分、神様にしか見えていない部分、それを神様が見出し、掘り出して下さるのです。

② 自分でも知らない自分
 
 ある日、神様はイスラエルに新しい王を立てることにしました。早速、スカウトマン(サムエル)をエッサイの家へと遣わします。オーディションを兼ねた食事の席で、エッサイは上の息子から順に、サムエルに紹介していきます。サムエルは思っていました。「王に選ばれる位だから、きっと背も高く、かっこ良く、頭も良いに違いない」と。エッサイが最初に連れてきた息子は、正にそんな人でした。だから、サムエルはこの人こそ新しい王になる人だと思いました。が、そんな彼に神様はアドバイスします。「容姿や背の高さに目を向けるな。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る」(7節)と。結局、最後の最後、食事の席に呼ばれさえしていなかった末っ子のダビデが選ばれます。これにはダビデ自身が一番ビックリしたことでしょう。自分でも知らない自分が掘り出された瞬間です。ダビデは後にこう歌います。「神様、あなたは私の全てを知っておられます」(詩139参照)。自分でも知らない自分を見ていて下さったことに感動したのです。

あなたの中にいるあなた 

 神様の選びは不思議です。サウルが選ばれた時もそうでした。彼は「イスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者で…そのベニヤミンでも最小の一族の者」(9:21)だったのです。では何をもって決められるのか。「主は心によって見る」と言われました。「心」とは、内面の性格とか人柄、信仰のことでしょうか。もしもそういう類いのものであれば、きっと誰も神様のお眼鏡にかなわないと思います。そうではなく、ここでの「心」とは主ご自身の心のことでしょう。つまり神様が内に秘めたる思い、基準でもって見るということです。年下の弟が兄よりも前に出るという話はここだけではありません(創世記4:37、48章など)。なぜ神様はそのようなことをお許しになったのでしょう。「主が心引かれてあなたたちを選ばれたのは、あなたたちが他のどの民よりも数が多かったからではない。あなたたちは他のどの民よりも貧弱であった。ただあなたに対する主の愛のゆえに」(申命記7:7~8)。「神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。それは、誰一人、神の前で誇ることがないようにするため」(1コリント1:28~29)。それが神様の「愛のゆえ」の選びであることは確かです。


           ■ キリスト・イエスにある命
                      
    赦してください、我らが命を我ら自身の内に探すのを

    我らの内には死が住まうのに

    我らをして命をもたらす者たちに聴くようにしてください

    主よ 時です

    我らが死から命へ向き変わるように

    主よ 時です

    あなたの命を継ぐ者を送ってくださるように。

    主よ 時です
 
    向き変わるように助けてください

        「主よ 時です」と題されたボーレン牧師の祈りです。
         自身の内側にこだわるのでなく天の命を見つめたい!



  今年の3月2日(水)から4月16日(土)までの40日間
(ただし、日曜日はこの40日間には入れませんが)を受難節
(レント)と呼呼ばれ、復活祭(イースター)の前日まで続く、
 イエス様が十字架に至るまでの苦難の道を思い起こす期間です。
 レントの期間中は、ざんげと悔い改めを表わす紫色の布を教会
 では用います。牧師が用いるストールも、祭壇の覆いも、説教
 台
(プルピット)や聖書台(レクターン)の飾り(パラメント)も全部
 紫色を用います。


   ◎ イースター(4月17日)に受洗ご希望の方は牧師まで!


       ■《聖書クイズ》 3月27日出題の解答

  問1、デリラはサムソンの髪を切った。 ウソ? ホント?
     
正解はウソ …士師記16章19節(旧)p.410

  問2、ヨナは、海に投げ込まれる前、人々に祈りのときを
     頼んだ。 ウソ? ホント?
     
正解はウソ …ヨナ書1章12~15(旧)p.1445

  問3、主は、大きな魚に海の水を飲ませて、モーセとイスラ
     エル人のために海を分けさせた。 ウソ? ホント?
     
正解はウソ …出エジプト記14章21節(旧)p.117

  問4、神は、紅海を分けられたのと同じような奇跡を、ヨルダ
     ン川でもなさった。 ウソ? ホント?
     
正解はホント…ヨシュア記3章(旧)p.343

  問5、雄羊の角のラッパの音で、エリコの石垣は崩れ落ちた。
      ウソ? ホント?
     
正解はウソ …ヨシュア記6章20節(旧)p.347

  問6、ヨシュアがカナンで戦っていた時、太陽は40日40夜、
     空にとどまって動かなかった。 ウソ? ホント?
     
正解はウソ …ヨシュア記10章13節(旧)p.355

  問7、モーセは、モアブの地、ネボ山で死んだが、主が彼に
     その死を示されなかったので、彼の死は予期しないも
     のだった。 ウソ? ホント?
     
正解はウソ …申命記32章48~52節(旧)p.343

  問8、「箴言」には「主を恐れることは知識のはじめである」
     とある。 ウソ? ホント?
     
正解はホント…箴言1章7節(旧)p.990

  問9、ヨブは、試練と苦難に耐えたのち、すぐ死んだ。
     ウソ? ホント?
     
正解はウソ …ヨブ記42章16節(旧)p.833

 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

    新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に
   より、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、すでに
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されてい
   る指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しな
   がら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便とご迷惑
   をおかけしますが、ご留意いただきますようお願いいた
   します。特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱
   えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせて
   ホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に
   聴き、祈りの内にお過ごしくださるようお願い致します。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
   お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
   当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
   ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
   早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
   と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
   りと支えが豊かにありますようにお祈りいたします。
               2021.2.7 牧師・三原信惠


          2022年度 年間聖句

     「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、
     神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与え
     になる賞を得るために、目標を目指してひたすら
     走ることです。」
        (フィリピの信徒への手紙3章13b~14節)
            
            
             今週の祈り

     ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
     ・病や困難の中にある友のために。
     ・焼津教会と川崎一路牧師のために。
               
            
             本日の集会
      (感染予防対策を講じながら行っています)

     ・10:20~     礼拝準備祈祷会
     ・10:30~11:30  主日礼拝 
     ・11:30~     聖書通読:ヨシュア記19章
                     (旧)p.368
     ・11:45~     お茶の会(自由参加です)


             今週の集会

     ・聖研祈祷会   4月7日(木)10:30-11:30  
       マルコによる福音書 14章53~65節
                    (新)p.93

       ( 信徒の友「日毎の糧」欄に記載の聖書の
        み言葉に耳を傾けたのち、焼津教会の
        お働きを覚えて祈りを合わせます。)      



             次主日の案内

     ・棕梠の主日礼拝     4月10日(日)
      礼拝準備祈祷会     午前10:20-10:30
       主日礼拝        午前10:30-11:30
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇113篇
       聖 書 : マルコによる福音書 11章1~11節 
                     (新)p.83
       説 教 :「期待外れ?いや期待以上!」三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 :21-211(朝風しずかに吹きて)
           21-307(ダビデの子、ホサナ)
            21-299(うつりゆく世にも)


       礼拝後、「聖書通読」士師記9章 
                (旧)p.396
       通読後、お茶の会(自由参加です)





            その他の報告

       ■創作讃美歌「真理は、主イエス・キリスト」

    

    当伝道所に教会実習生として派遣されている神学生が、
    以前、創作讃美歌「真理(アレセイア)」を作詞しま
    したが、神学校で讃美歌学を教えて下さった先生から、
    神学校卒業を記念し、オリジナルに曲をつけて神学生
    にプレゼントしていただきました。2022年度4月から
    主日礼拝で賛美いたします。感謝。

     
       ■「新つつみ通信」第4号を発行しました。 

        
   
     牧師の巻頭言をはじめ、当伝道所の初代牧師
    鈴木一郎先生を偲んで語られた言葉、そして、
    2022年度4月より当伝道所に赴任される伝道師
    の派遣実習報告などを載せて3月27日発行いた
    しました。メッセージを語っていただいた方々、
    ご寄稿いただきました方々に心より御礼申し上
    げます。伝道所に連なる方々や来会される皆様
    にお配りしています。
         

         
          ■ 前向き・肯定的に!

     新しい年を迎え、われわれの社会がコロナ禍に直面し、
    早くも3年目に突入しました。
    これまで経験したことのない大きな災いによって、一日
    一日を生きること、そして教会に集って礼拝できること
    が、決して当たり前のことではないことを学ぶことがで
    きました。この与えられた時を大切に、意味あるものと
    して過ごすために、わたしたち堤伝道所では、昨年に引
    き続き2022年1月2日(日)より「聖書通読リレー」
    を再開しました。信仰の原点に帰って、み言葉に聴き、
    お互いが通っている試練を覚えながら、ともに祈り合い、
    支え合いながら新たな一年の歩みを始めたいと願ってい
    ます。どなたでも無理なく通読できるように、年間通読
    予定表(2022年版)を以下に添付しましたので、ご
    参考のうえ、ご参加くださいますようご案内いたします。

                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF

   


   ■ 先週の集会報告
   ・礼拝準備祈祷会 3月27日(日) 男3、女7、計10名
   ・主日礼拝    3月27日(日) 男3、女7、計10名
   ・聖研祈祷会   3月31日(木) 男2、女2、計 4名



  ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに
   献金者の個人名は伏せさせていただきました。ご了承くだ
   さい。当伝道所は、教会内外からの多くの方々の尊い献金
   によって支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2022.4.2 by nk


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