2021年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
         降誕節第9主日礼拝

     2022年2月20日  午前10時30分~
                
               司 会    出席役員
 
               奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 106篇          一 同
  
聖  書    ヨハネによる福音書 第12章35~36節前半
                    (新)p. 193

                   
祈  祷                     司会者

讃 美 歌     21-490           一 同
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21502           一 同

説  教    「暗闇に追いつかれないで」    牧 師

祈  祷                     牧 師

讃 美 歌     21510           一 同

献  金    ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                   献金奉仕者
  
主 の 祈     21-93番 ( 5-A )       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                               説教要約 印刷用PDF

降誕節第9主日礼拝
説教
「暗闇に追いつかれないで」要約
ヨハネによる福音書 第12章35節~36節前半


① 今しばらく、あなたがたの間にいる(35節)

 今朝は私たちの光、イエス様に従って歩むことについて学びましょう。イエス様は十字架の出来事を前にして、35-36節の言葉を語っています。まもなく起こるのは、弟子の裏切りと捕縛、結論ありきの裁判、そして十字架刑です。イエス様はエルサレムに入城し(12-)、「人の子が栄光を受ける時が来た」(23b)と初めて宣言し、「ご自分がどのような死を遂げるかを示そう」(33)と語ります。そう考えると「今しばらく」(35)という一言にも緊迫感があります。「あなたがたの間にいる」。逆に言えば、光はあなたがたの間に、あとしばらくしかいないという警告です。「暗闇に追いつかれないように」(同)とは、「暗闇があなたをとらえないように」と直訳できます。私たちの背後から得体の知れない闇の力が襲いかかろうとしている、いったん闇の中に入れば、「一寸先は闇」という状態。混沌と絶望の象徴です。が、その恐ろしさの中にもわたしたちのために希望の光が示されます。私たちが暗闇を歩まないようにと地上に来て下さったイエス様の存在です。 

② 光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい
                       (36節)

 
 36節は「光」という言葉を三回繰り返して読者を励まします。しかもただ光に頼れ、とは言いません。まことの「光」であるイエス様を信じることで、私たちが「光の子」となれる、と教えます。「○○の子」とは血縁関係を指すほかに、他者の性質を受け継いだ者、という関係を意味することがあります(マタイ5:9など)。人格的な養子関係と考えてもよいかもしれません。私たち人間はたびたび神様を忘れ、過ちを犯し、互いの足を引っ張ります。ところが神様の方では、そんな弱い人間がいつまでも暗闇のような状況の中を歩むことがないように、「光の子」として下さいます。神様が、私たちを「光の子」にして下さるのです。私たちは自分では輝けません。自分でその闇を照らし出すことはできません。イエス様はそんな私たちを「光の子」として受け入れて下さいます。神様からの救いの光、愛と恵みは決して絶えることがありません。だから、光であるイエス様を信じて仰ぎ、私たちの存在全体を照らして頂けるよう神様に祈り求めましょう!

暗闇に追いつかれないで 

 私たち地球に一番身近な星は、月や太陽のほかに火星、水星、木星、土星などがありますが、その中で、自分で光を出している恒星は太陽だけで、あとの星は太陽から光を受けて反射して光っている惑星です。ですから太陽の光が当たらないと、地球の夜と同じように真っ暗になってその星は全く見えません。聖書には「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨハネ8:12)。「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである」(マタイ5:16)。「あなたがたは命の言葉を堅く持って、彼らの間で星のように、この世に輝いている」(ピリピ2:15、口語訳)というイエス様の言葉があります。私たちはイエス様の光を受けて、はじめて光り輝くことができるのです。けれども私たちの心が憎しみや欲で曇っていたり、違った方向に向いていると、イエス様からの光をきれいに反射して輝くことができません。私たちが暗闇に追いつかれないで「光の子」としてこの世に輝くためには、いつも心をきれいにして、イエス様の方向に正しく向けて、その光をいっぱいに受けることが何より大切です。イエス様に従って歩みましょう!

       
       ■   「 神 の 力 」
                      竹内 英子

    何事もなく平和に見える時に   
    全く突然に 深い悲しみに襲われることがある
    理由のわからぬ無気力と
    ゆえ知らぬ悲しみ   
    それは 私を打つサタンの鋭い とげ なのか
    それとも 神の愛の試みなのか
    私は知らない

    しかし 私は知っている
    私は弱くとも 神は強く
    神の力が私を支える
    私には悲しみに耐える力がある
    それは 神から出づる力である
    「わが力 弱きうちに全うせらるればなり」
    涙はやがて消えさり
    静かな 力強い平安が私を包む

             (詩集 『心の灯火』 聖文舎より)


              評伝

     竹内英子さんは、1924年に旧満州の鞍山(現在の中国東北地区)
     で生まれました。小学校3年の終わり頃(9歳)に転倒したのが
     きっかけで関節が痛み出し、診断の結果「多発性リウマチ」と
     いう難病であることが分かりました。当時、可能な限りの治療
     をしましたが効果なく、その後ずっと自宅療養の身となり、9歳
     から62歳(召天時の年齢)までの53年間、彼女はただ両手だけ
     がわずかに動くという仰臥のベッド生活を強いられることになり
     ました。

     後藤光三牧師が鞍山で伝道していた頃、たびたび彼女の病床を
     見舞い、聖書の話をしてくれたといいます。彼女はわからない
     ながらも真剣に耳を傾けました。そのうち、後藤牧師は内地へ
     転任となって帰国しました。間もなく太平洋戦争がはじまり、
     英子さん一家は大変な苦労をすることになりました。

     やがて敗戦後、一家は満州から長野県の郷里、南安曇郡豊科町
     (現、安曇野市)へと引き揚げてきました。ときに英子さんは
     22歳、満州から担架に乗せられて帰国したのです。敗戦後の
     満州の混乱激動の中で、五体満足な者でも命からがら帰国した
     人々の話を聞くにつけても、担架で英子さんを連れ帰られた御
     両親の愛の深さに心打たれますが、同時に引き揚げ時の御苦労
     が筆舌に尽くし難いものであったことが推測されます。
     この間の事情に詳しい後藤牧師は「寝たきりの病人を連れた御
     一家は、あちこちの収容所と引きまわされ、やっと日本に帰ら
     れましたが、お父様は、途中の収容所で病気にかかられ、帰国
     されるや松本市の病院で亡くなられました。お母上も数年後、
     召天されました」と記しています。
     両親を亡くされた英子さんは、最初は姉の家に世話になりまし
     たが、1970年から姉の隣りにある弟の家に英子さんの部屋が増
     築され、そこへと移り住みました。両親、姉、弟、義妹など御
     家族の暖かい愛情に包まれて、仰臥生活53年間を祈りと感謝の
     うちに過ごされ、1986年3月18日、安らかに天に召されました。
     享年62。(詩集『希望』「あとがきに代えて」溝口正より抜粋)


 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

    新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に
   より、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、すでに
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されてい
   る指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しな
   がら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便とご迷惑
   をおかけしますが、ご留意いただきますようお願いいた
   します。特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱
   えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせて
   ホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に
   聴き、祈りの内にお過ごしくださるようお願い致します。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
   お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
   当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
   ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
   早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
   と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
   りと支えが豊かにありますようにお祈りいたします。
               2021.2.7 牧師・三原信惠


          2021年度 年間聖句

     神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び
     出してくださったのは、わたしたちの行いによるの
     ではなく、御自身の計画と恵みによるのです。
             (テモテへの手紙二 1章9節)
            
            
             今週の祈り

     ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
     ・病や困難の中にある友のために。
     ・愛宕町教会と宍戸俊介牧師のために。
               
            
             本日の集会
      (感染予防対策を講じながら行います)

     ・10:20~     礼拝準備祈祷会
     ・10:30~11:30  主日礼拝 
     ・11:30~     聖書通読:民数記1章
                    (旧)p.210
     ・11:45~     お茶の会(自由参加です)


             今週の集会

     ・聖研祈祷会   2月24日(木)10:30-11:30  
        コリントの信徒への手紙(二)8章1~15節
                   (新)p.333 

        ( 信徒の友"日毎の糧”欄に記載の聖書の
         み言葉に耳を傾けた後、愛宕町教会の
         お働きを覚えて祈りを合わせます。)      



             次主日の案内

     ・降誕節第10主日礼拝 2月27日(日)
      礼拝準備祈祷会     午前10:20-10:30
       主日礼拝        午前10:30-11:30
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇107篇
       聖 書 : ヨハネの手紙(一)2章 9~10節 
                    (新)p.442 
       説 教 :「闇の中に愛が生まれる」三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 :21-390(主は教会の基となり)
           21-511(光と闇とが)
            21-60 (どんなに小さい小鳥でも)


       礼拝後、「聖書通読」民数記 14章 
                  (旧)p.235
            お茶の会 (自由参加です)




            その他の報告

     
       ■「新つつみ通信」第3号を発行しました。 

        
   
     牧師の巻頭言をはじめ、伝道所の歩みを覚えて教会員
    有志の方々にメッセージ記していただいて、9月12日
    発行することができました。お忙しい中、御寄稿下さい
    ました方々に心よりお礼申し上げます。伝道所に連なる
    方々や来会される方々にお配りしています。
         

         
          ■ 前向き・肯定的に!

     新しい年を迎え、われわれの社会がコロナ禍に直面し、
    早くも3年目に突入しました。
    これまで経験したことのない大きな災いによって、一日
    一日を生きること、そして教会に集って礼拝できること
    が、決して当たり前のことではないことを学ぶことがで
    きました。この与えられた時を大切に、意味あるものと
    して過ごすために、わたしたち堤伝道所では、昨年に引
    き続き2022年1月2日(日)より「聖書通読リレー」
    を再開しました。信仰の原点に帰って、み言葉に聴き、
    お互いが通っている試練を覚えながら、ともに祈り合い、
    支え合いながら新たな一年の歩みを始めたいと願ってい
    ます。どなたでも無理なく通読できるように、年間通読
    予定表(2022年版)を以下に添付しましたので、ご
    参考のうえ、ご参加くださいますようご案内いたします。

                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF

   


   ■ 先週の集会報告
   ・礼拝準備祈祷会 2月13日(日) 男5、女7、計12名
   ・主日礼拝    2月13日(日) 男5、女7、計12名
   ・聖研祈祷会   2月17日(木) 男2、女2、計 4名



   ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに
    献金者の個人名は伏せさせていただきました。当伝道所は、
    教会内外からの多くの方々の尊い献金によって支えられて
    いることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2022.2.19 by nk


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