2021年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

週報印刷用PDF

     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
         聖徒の日・永眠者記念礼拝

     2021年11月7日  午前10時30分~
                
               司 会    出席役員

               配 餐    配餐奉仕者
 
               奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 91篇           一 同
  
聖  書    マタイによる福音書 第25章14~30節
                     (新)p. 49

                   
祈  祷                     司会者
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21379           一 同

説  教    「いのちある限り」        牧 師

祈  祷                     牧 師

讃 美 歌     21385           一 同

献  金    ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                   献金奉仕者
  
主 の 祈     21-93番 ( 5-A )       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                               説教要約 印刷用PDF

聖徒の日・永眠者記念礼拝
説教
「いのちある限り」要約
マタイによる福音書 第25章14~30節


① 聖徒の日

 死者の埋葬の後で、時を定めて死者を記念することは、初代教会の時代からいろいろな形で行われていました。カトリック教会では「死者のためのミサ」―その典礼の最初の部分の入祭文が「レクイエム・エテルナム」(永遠の休息を)という句で始まるので、普通レクイエムと呼ばれる―そしてプロテスタントでは、記念会と呼ぶ集会を行うのが普通です。これら個人の記念日は日本の通常の家庭で行われる法事と呼ばれるものにあたります。しかし、お盆やお彼岸のような、死者一般を覚える日として聖徒の日があります。基本的にキリスト教では、すべての死者はすでに神の手の中に抱かれているので、死者が迷わず成仏するとか、冥福を祈るという考え方はありません。だから死者を覚えるとか、記念するという言い方をします。プロテスタント教会一般(聖公会を除いて)では、11月第一主日(日曜日)を「聖徒の日」として礼拝が守られます。この場合、使徒というのはいわゆる「聖人」ではなく、広い意味での信徒とか信仰者という意味です。

② タラントンのたとえ
 
 このたとえはキリストの再臨、終末に関わっています。終わりの時を待つのは、ただ果報は寝て待つのでなく、待つ時は奉仕する時、神様のために働く時であると教えています。天国はある人が旅に出る時、僕たちを呼んで自分の財産を預けるようなものだと言います。私たちは皆、神様に呼ばれているのです。一人一人が神様から預かった財産をタラントンと言っているのです。一人に五タラントン、一人に二タラントン、一人に一タラントンを預けたと言います。タラントンはギリシャ語のお金の単位で、英語のタレントの語源になっています。テレビ出演者をタレントと言うようになって日本でも広く使われますが、才能という意味も持つようになっています。元来は単なるお金の単位です。一タラントは六千ドラクメ。一ドラクメは一日の労賃。仮に一日の労賃を一万円とすると六千万円になります。「それぞれの力に応じて」とあります。私たちが、終わりの時の完成を望みつつ生きる時、与えられたタラントンをどう生かすかが問われるのです。

いのちある限り

 私たちの人生は果たして幾らぐらい神様から与かった人生でしょうか。このタラントンは浪費するために与えられているのではありません。生かすこと、より豊かなものにすること、しかも再び来られる主の前で、その豊かさを喜んでいただけるような富にすることです。そこに私たちの人生の意味があるというメッセージです。預かったタラントンをどのように築き上げていくか。そこに私たちの人生が決まってきます。私たちの人生の課題はそこにあります。が、それは自分の力で切り開いていくという傲慢さ、おごり高ぶりとは違います。また自分の人生はこんなものだ、自分の才能はこんなものだ、と卑下することでもありません。このたとえで一タラントンを預かった者は、与えられた自分の宝を生かさなかった故に、主人は、「この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ」と厳しい言葉を語られています。なぜ?この人は自分の才能の貧しさにかまけたということだけでなく、主人、つまり神を恐れ信頼していなかったことが問題なのです。私たちは自分の人生をそのまま受け入れられれば幸いです。私たちは、神様に深い信頼を抱きつつ、いのちある限り、失敗を恐れず冒険に乗り出していく。そこに味わいのある人生が生じるのです。


       
     ■ 「聖徒の日・永眠者記念日」‥死を覚えよ‥

   教会の暦では、11月第一日曜日を「聖徒の日」と定め、
   主のもとに召された兄弟姉妹を記念する礼拝を献げます。
   聖徒とは、学校の生徒でも、殉教の死をとげた聖人でも、
   イエスの弟子の使徒でもなく、信仰をもって天に召され
   た人たちのことです。
    キリスト教では人間の死を、永遠を支配される神の時
   間の中での人間が通るべき一通過点と考えています。
   地上の生涯が終わっても、人はなお神の支配のもとに
   あり続けると私たちは信じています。地上に生きる人も、
   先に召された人々との再会を心に秘めて、残された人生
   を生きて行きます。ところが、確実にやってくる未来=
   「死」を心に留めて現在を生きることは、本当に難しい
   ことです。愛する者の死、自分の死の予感などによって
   迫りくる孤独な苦しみに、突然投げ込まれる前に、少し
   づつ積み荷をおろせたら‥と思います。
   一人で出来なくとも、仲間となら出来そうです。自然に
   生きるために、気力のあるうちに、心を拓いて、多くの
   貌をもつ「死」や「老い」を語り合いませんか?
    大人も子供も、死を受容したとき、深く静かな輝きを
   放つ存在になることを見聞きします。先に歩んだ人々に
   励まされ、自分の人生をトータルに観るきっかけになれ
   ばと思います。

 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

    新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に
   より、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、すでに
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されてい
   る指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しな
   がら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便とご迷惑
   をおかけしますが、ご留意いただきますようお願いいた
   します。特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱
   えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせて
   ホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に
   聴き、祈りの内にお過ごしくださるようお願い致します。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
   お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
   当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
   ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
   早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
   と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
   りと支えが豊かにありますようにお祈りいたします。
               2021.2.7 牧師・三原信惠


          2021年度 年間聖句

     神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び
     出してくださったのは、わたしたちの行いによるの
     ではなく、御自身の計画と恵みによるのです。
             (テモテへの手紙二 1章9節)
            
            
             今週の祈り

     ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
     ・病や困難の中にある友のために。
     ・刈谷教会と柳本秀良牧師のために。
               
            
             本日の集会
      (感染予防対策を講じながら行います)

     ・10:20~     礼拝準備祈祷会
     ・10:30~11:45  主日礼拝 
     ・11:45~      お茶の会 (三蜜を避けて)
               永眠者を忍ぶ ひととき
            
             今週の集会

     ・聖研祈祷会   11月11日  10:30-11:30  
        ローマの信徒への手紙8章12~17節 
                    (新)p.284
        (信徒の友"日毎の糧”欄に記載の聖書の
       御言葉に耳を傾けた後、刈谷教会のお働き
       を覚えて祈りを合わせます。)

             
             次週の案内
      
      降誕前第6主日 2021年10月14日
    
     ・礼拝準備祈祷会     午前10:20-10:30
     ・降誕前第6主日礼拝   午前10:30-11:45
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇 92篇
       聖 書 : ルカによる福音書
            第17章11~19節 (新)p.142 
       説 教 :「神さまを賛美しよう」 三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 :21-419(さあ、共に生きよう)
           21-11 (感謝にみちて)  
           21-6  (つくりぬしを賛美します)



            その他の報告
        
     ■「新つつみ通信」第3号を発行しました。 

        
   
     牧師の巻頭言をはじめ、伝道所の歩みを覚えて教会員
    有志の方々にメッセージ記していただいて9月12日に
    発行することができました。お忙しいなか、御寄稿下さ
    いました皆様方に心よりお礼申し上げます。伝道所に連
    なる方々や来会される方々にお配りしています。
         

         
          ■ 前向き・肯定的に!

     コロナ禍の中、2021年1月3日から始めた「聖書
    通読リレー」も、10月11日をもって旧新約聖書全巻
    を読み終えました。通読に参加して下さった皆様の篤い
    志に感謝申し上げるとともに、わたしたちの内に働いて
    下さった聖霊の力とお導きを覚え、御名を賛美致します。
    伝道所の方々の賛同が得られれば、2022年1月2日
    (日)より「聖書通読リレー」を再開する予定です。
    どなたでもご参加いただけるようにように、年間の通読
    予定表(2022年版)を後日添付いたします。
                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF

   


   ■ 先週の集会報告
   ・準備祈祷会  10月31日(日) 男3、女5、計 8名
   ・主日礼拝   10月31日(日) 男3、女6、計 9名
   ・聖研祈祷会  11月 4日(木) 男2、女1、計 3名

  
  ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者、並びに
   献金を献げられた方の個人名は伏せさせていただきました。
   ご了承ください。

   当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金によって
   支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2021.11.6 by nk


Copyright 2010 Chigasaki Tutumi Dendosho  All Rights Reserved