2021年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報
          
        聖霊降臨節第18主日礼拝

     2021年9月19日  午前10時30分~
                
               司 会     出席役員
 
               奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 84篇           一 同
  
聖  書    マルコによる福音書 第4章30~32節
                     (新)p. 68

                   
祈  祷                     司会者
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21-57番           一 同

説  教    「神さまの国」          牧 師
  
祈  祷                     牧 師

献  金   ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                   献金奉仕者
  
主 の 祈     21-93番 ( 5-A )       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                               説教要約 印刷用PDF

聖霊降臨節第18主日礼拝
説教
「神さまの国」要約
マルコによる福音書 第4章30~32節


① 「からし種」のたとえ

 からし種は大きさが1ミリもない位のとても小さな種です。それが成長すると2~5メートルにまでなるそうです。「葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る」(32節)は、エゼキエル書31章6節に似た表現があって、そこでは地上の大国の姿として描かれています。ここでは、初めの姿からは想像もつかないほど大きくなり、その枝に鳥たちが命を宿らせるほどに成長するありさまに、「神さまの国」が重ねられています。またからし種について「地上のどんな種よりも小さい」(31節)と表現されています。他のものとの比較によって、その小ささを強調しているのです。しかも「からし種」は原語では単数形です。口語訳聖書は「一粒のからし種」と訳しています。小さい上にたった一粒となれば、もはや人の目にも容易に留まりません。しかし、神の国はこの「小さな一粒のからし種」から始まると言われます。イエス様の言われる「小さな一粒のからし種」とは、「神の国は近づいた」と言ってご自分を世に表されたイエス様のことなのです。

② からし種一粒ほどの私たちの信仰
 
 米粒よりも小さな種を植えました。水をあげて、肥料もあげて、大きく育つようにお祈りします。私たちが種を植えて世話をしても育てて下さるのは神さまです。やがて小さな種は根と芽を出し、葉っぱを開き、ぐんぐん伸びていき、きれいな花を咲かせました。そして、花が終わるとその後にたくさんの種ができていました。からし種です。極々小さな一粒のからし種、それが芽生え育って、天の小鳥たちが巣を作るほどの一本の木になる。神さまの国はこれと等しい、いや神さまの国そのものだと言うのです。からし種は「大地の上のあらゆる種の中でも最も小さいが」という句を付け加え、「どの野菜よりも大きく」成長し、巨大な枝を張ると、蒔かれた当初の極小(見えない隠されたさま)と成長を遂げたときの極大(見事な偉大さ)の対比を一層際立たせています。神の国は、思いを越えた(限りなく命を与える)生命力、生成力(生成愛)の充満した現実なのです。この現実が、あの小さな一粒のからし種に起こる事態にたとえられているのです。

神さまの国

 イエス様が「神さまの国」をたとえで語ります。このイエス様と聞く者の愛と信頼の交錯、出会いの中で、人の心の奥底に等しく潜む感受性(自然の声、人の声、そして神さまの声を聞く感性)、想像力(霊性)は、目覚め、働きはじめるのです。神さまの国のイメージ、リアリティーが一人一人の中で膨らんでいって、いつしか、神さまの国は、実は一番遠いようで、一番身近なことだったのだ、と分かってくるのです。神さまは小ささの中にご自分の恵みを現わされます。イエス様が誕生されたベツレヘムは小さな町でした。でも神さまのご計画の中では小さくありませんでした。「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現われ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」(フィリピ2:6~8)。思えば、イエス様ほど小さくなられた方はありません。大きいはずの神さまが十字架で死なれるほどに小さくなられたのです。罪の私たちを救い、神の国に入れるためです。小さくなられたイエス様の救いの恵みにあずかって、私たちは神さまの国の交わりに生かされているのです。


       
     ■  「天国はそのような人のもの」
                   ルドルフ・ボーレン
    
     イエスのたとえ話によれば、町のつじつじに、良い
    人間も悪い人間も集められます。 彼らは王の食事に
    招かれます。 天国はそのような人のものなのです。
    私たちは天国を、私たちのような人間に約束されたもの
    だと考えたいと願っています。信心深い者、 あるいは
    理想主義者たち、宗教的な人間、あるいは 全く単純に
    言って勇気ある市民たち、そして私たちのもっとも願う
    ところは、教養ある人間にこそ天国が約束されていると
    いうことなのです!
    しかし、イエスはそれを全く別のやり方でなさいます。
    イエスが天国を分け与えておられるのは、落ちぶれた
    人間、軽蔑されている人々、大衆、心の内奥まで貧しい
    人々なのです。その理由は、こういう人々が神から遠く
    離れているからなのです。

     
      
     ■  「天国への道」      鈴木正久 
     
     さて私たちは、天国、神のもと、キリストのもと、
    聖霊 のもとへ行くことは、あたり前のようなことです。
    理由はこうです。それは私が立派であるとかないとかと
    いうことと全然関係がありません。主の恵み、憐れみの
    故にです。 これは皆さんについても全く同じです。


 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

    新型コロナウイルス感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に
   より、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、すでに
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されてい
   る指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しな
   がら主日礼拝を献げています。皆様にはご不便とご迷惑
   をおかけしますが、ご留意いただきますようお願いいた
   します。特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱
   えている方には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせて
   ホームページ上の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に
   聴き、祈りの内にお過ごしくださるようお願い致します。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、FAXを
   お持ちの教会員の方にはFAXで週報をお送りいたします。
   当日の週報ならびに説教要旨は、主日礼拝の前日までに
   ホームページ上で閲覧できるようにいたします。事態の
   早期収束を願うと共に、教会員の皆さまはじめ、悲しみ
   と困難に直面する世界中の人々のことを覚え、主のみ守
   りと支えが豊かにありますようにお祈りいたします。
               2021.2.7 牧師・三原信惠


          2021年度 年間聖句

     神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び
     出してくださったのは、わたしたちの行いによるの
     ではなく、御自身の計画と恵みによるのです。
             (テモテへの手紙二 1章9節)
            
            
             今週の祈り

    ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
    ・病や困難の中にある友のために。
    ・東舞鶴教会と山下瑞音牧師のために。
               
            
             本日の集会
      (感染予防対策を講じながら行います)

    ・10:30~11:20  主日礼拝
    ・11:30~11:40  聖書通読 
      フィリピの信徒への手紙 1章  (新)p.361

            
             今週の集会

    ・聖研祈祷会   9月23日(木)  10:30-11:30  
        箴言  15章16~33節 (旧)p.1010
      (信徒の友"日毎の糧”欄に記載の聖書日課の御言葉
      に耳を傾けた後、祈祷会では東舞鶴教会のお働きを
      覚えて祈ります。)

             
             次週の案内

    ・聖霊降臨節第19主日礼拝 9月26日(日)10:30-11:20
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇 85篇
       聖 書 : マルコによる福音書 
            第12章28-34節  (新)p.87
       説 教 :「きみと行くよ」     三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 :21-510(主よ、終わりまで)他

      ・礼拝後 : 聖書通読リレー(新約聖書) 
  
         フィレモンへの手紙   (新)p.399
        
        
        ■ 前向き・肯定的に!

    東京オリンピックが閉幕して以降、感染力の強い変異種
    (新型コロナウィルス・デルタ株)が急速に拡大して、
    首都圏の新規感染者が爆発的に増え続けています。この
    コロナ禍の中でも、それぞれの場で、それぞれのかたち
    で御言葉に聴き、神を賛美し、共に覚えて 祈ることは
    大切な事だと思います。わたしたち茅ヶ崎堤伝道所では、
    コロナ禍の時を意味あるものとして過ごすために、2021
    年を「聖書通読の年」としたいと願い、2021年1月
    3日から「聖書通読」を始めました。信仰の原点に帰っ
    て、新しい出発をしたいと願っています。以下に添付の
    年間通読予定表をご参考のうえ、ぜひご参加下さいます
    ようご案内いたします。
   
                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF
   

   
   ■ 先週の集会報告

   ・主日礼拝   9月12日(日) 男4、女6、計10名
   ・聖研祈祷会  9月16日(木) 男2、女2、計 4名

  
  ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに、
   献金を献げられた方の個人名は伏せさせていただきました。
   ご了承ください。
   
     
   当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金によって
   支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2021.9.18 by nk


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