2020年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報

            受難節第1主日礼拝

     2021年2月21日  午前10時30分~
                
                司 会     出席役員
 
                奏 楽    ヒムプレーヤー

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 54篇           一 同
  
聖  書    マタイによる福音書 第4章 1~11節  
                     (新)p. 4
                   
祈  祷                     司会者
  
讃 美 歌     21-7番            一 同
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21-403番          一 同

説  教    「誘惑に負けないように」     牧 師
  
祈  祷                     牧 師

讃 美 歌     21-484番          一 同

献  金   ー困難にある人々への連帯を祈りつつー
  
感  謝                   献金奉仕者
  
主 の 祈    (21-93番 5-A)       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                                  説教要約 印刷用PDF

 受難節第1主日礼拝
説教
「誘惑に負けないように」要約
マタイによる福音書 第4章1節~11節


① 聖書を知る

 主イエスは、洗礼を受けてすぐに悪魔の誘惑を受けました。「“霊”に導かれて」と1節にあります。主イエスは、「聖霊」によって荒れ野に導かれました。つまり、主イエスが悪魔の誘惑を受けることは神の意思でした。主イエスは、その働きを始める前に、神の意図の下で悪魔の誘惑を受け、そして勝利するのです。1節の「悪魔」は、3節では「誘惑する者」と言われています。その誘惑する者によって、主イエスは三つの誘惑を受けます。荒れ野で石をパンに変える誘惑、神殿の屋根から飛び降りて奇跡を示す誘惑、そして悪魔に従うなら世界の繁栄をあげようと言われた誘惑です。悪魔の誘惑はそれぞれに魅力的です。飢えている者にとってパンはどんなにありがたい事でしょう。神殿の高い屋根から飛び降りる奇跡が可能なら、教会の伝道活動に有利に働くのではないでしょうか。世界の名声や権力を手に入れる事は、誰にとっても夢のような話です。この悪魔の三つの誘惑を、主イエスは聖書の言葉を引用して断固しりぞけ、悪魔に勝利しました。

聖句を思いめぐらす
 
 主イエスによって悪魔の支配が終わり、既に新しい世界が始まっています。が、悪魔の支配がすっかりなくなったのではなく、いまだ、戦いが終結したのではありません。悪魔は「一時イエスを離れた」(ルカ4:13、口語訳)とある通りです。苦しい戦いはまだ続きますが、キリスト者は主イエス・キリストに身を寄せて歩む者です。が現実には、いまだ、私たちは繰り返し誘惑に遭うのではないでしょうか。主は「主の祈り」の中で、「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください」(6:13)と祈る事を教えて下さいました。主は、私たちが、いまだ誘惑に弱い者である事を、よく承知しておられるのです。私たちが誘惑に屈しそうになる時は、主イエスも悪魔の誘惑を受けた事、そして勝利した事を思い起こしましょう。ヘブライ人への手紙4章15節にこうあります。「この大祭司(=主イエス・キリスト)は、私たちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです」。

誘惑に負けないように

 主イエスは独りで祈るために、誰もいない荒れ野に行かれました。でもそこには悪魔がいて、イエスに声をかけました。悪魔はイエスに言いました。「おなかがすいているなら、そこにある石にパンになれと命じたらどうか」と。主は「人はパンだけで生きるのではない」(申命8:3)と答えました。また悪魔は言いました。「本当に神が守って下さるというなら、高い屋根から飛び降りたらどうか。天使が守ってくれるはずだ」(詩91:11-12)と。主は「神を試してはならない」と答えました。またまた悪魔は言いました。「この世界が欲しければ、私を拝むがいい」と。主は「ただ神に仕え、神だけを拝め」(申命5:6-7)と答えました。主イエスは悪魔の誘惑に負けませんでした。悪魔にではなく、いつも神の言葉に聴き従われました。受難節(レント)に入りました。悪魔と戦われたあの40日になぞらえて、私たちはこのレントを守るのです。悪魔は神の御心を求めなくてもいい、目に見えるもの、手に触れることが大事なのだよ、とささやいてくる事があります。私たちが生きている世界にも、私たちを誘惑する魅力的なものが沢山あります。でも本当に大切なものは目に見えないのです。神さまの御心を求めながら一日一日を大切に歩んでいきましょう。

   
   ■ 2月のリタニー
 
  司会者  神さま、いつもの毎日が
  みんな  暗い夜のように感じるときがあります。
  司会者  戦争や差別、悲しい知らせ、不安な毎日。
  みんな  心のなかは、夜のようにまっ暗です。
  司会者  神さまは そんな不安でいっぱいの私たちに
  みんな  希望の光として イエスさまをくださいました。
  司会者  私たちの暗い、暗い心に
  みんな  イエスさまというあかりを灯してくださいました。
  司会者  長い、長い夜はおわり
  みんな  私たちは、新しい朝をむかえます。
 (一緒に)  イエスさま、いつも一緒にいてくださって
        ありがとうございます。     アーメン


   
   ■ 試み・試練・誘惑
  ・新約聖書の時代、いろんな迫害を受けた信者たちは、
   生きていくために、互いに励ましあって生きていたに違い
   ないと思います。「試み」、「試練」、「誘惑」という言葉
   が新約聖書の中にたくさん出てきます。注解書を読みますと
   「試み」はギリシャ語のペイラスモスという言葉から来てお
   り、この言葉が使い方によって「試練」と訳されたり、「誘
   惑」と訳されています。前後の文脈によって導かれているの
   です。日本語では、苦痛をともなう試みは試練、悪に誘う意
   図がある箇所では誘惑と訳されています。
    原語では、同じ「試み」という言葉が「試練」となり、
   「誘惑」となります。試練はつらくて苦しいものですが、
   それによって人間が練られ、その人の信仰が本当のものであ
   るかどうかが示されます。それが試練の意味であり、私たち
   はそのような試練に遭うことによって、はじめて成長する事
   ができるのです。
    それに対し、誘惑というものは、それによって人間が成長
   するというよりも、悪に導くものではないかと思います。
   そういう意味において誘惑はいつも後ろ向きであって、人間
   を後退させます。ですから、今受けた試みをどんな基準で
   意志決定するかが大切な事です。
    
     日野原 重明著「私が経験した魂のストーリー」より

   ■ レント(受難節、四旬節)
  ・キリスト教の最大の祭りであるイースター(復活祭)の前
   の6つの主日を除く40日間を指します。
   聖書には、「荒布をまとい、灰をかぶる」罪を嘆く描写が
   多くあり、灰は悔い改めを象徴します。教会では、レント
   (受難節)をイエス・キリストの受難を思い、悔い改める
   期間として過ごします。
   このレントの期間中は、懺悔と悔い改めを表す紫色の布
   を教会では用います。牧師が用いるストールも、祭壇の
   おおいも、説教台(プルピット)や聖書台(レクターン)の
   飾り(パラメント)も全部紫色を用います。

   ■ 今年のイースターは4月4日です。
  ・この日に受洗、転入会を志願される方は、牧師まで、
   お申し出ください。


         
 「新型コロナウィルス」感染症への対応について

   新型コロナウイルスの感染症対応のため、長らく礼拝は
   自室礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、
   2020年6月14日より会堂での主日礼拝を再開しました。
   しかしながら、「新型コロナウィルス」感染症の感染拡大
   により、再度「緊急事態宣言」が発出されたため、既に
   「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されている
   指針に基づき、できる限りの感染防止対策を実施しながら
   主日礼拝を守っています。皆様にはご不便とご迷惑をおか
   けしますが、ご留意いただきますようお願いいたします。
   特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱えている方
   には、無理をなさらずに礼拝時刻に合わせホームページ上
   の週報をご覧の上、ご家庭内で御言葉に聞き、祈りの内に
   お過ごしくださるようお願いいたします。
    なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、Faxをお持
   ちの教会員の方にはFaxでお送りいたします。当日の週報、
   説教要旨は、主日礼拝の前日までにホームページ上で閲覧
   できるようにいたします。事態の早期収束を願うと共に、
   教会員の皆さまはじめ、悲しみと困難に直面する世界中の
   人々のことを覚え、主のみ守りと支えが豊かにありますよ
   うにお祈りします。
                 2021.2.7 牧師・三原信惠


           2020年度 年間聖句
    あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、
    神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生か
    して互いに仕えなさい。
                (ペトロの手紙 一 4章10節)
            
             今週の祈り
     ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
     ・病や困難の中にある友のために。
     ・神戸愛生伝道所と竹内富久恵牧師のために。
         
             本日の集会
           (三密を避けつつ…)
     ・10:30-11:30  主日礼拝
     ・11:30-     「旧約聖書通読リレー」
            サムエル記上 11章 (旧)p.443
             
             今週の集会
     ・聖研祈祷会   2月25日(木) 10:30-11:30  
        サムエル記上 24章1~23節(旧)p.468 
       (祈祷会では神戸愛生伝道所を覚えて祈ります)

             次週の案内
     ・受難節第2主日礼拝 2月28日(日)10:30-11:30
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇 55篇
       聖 書 : マタイ福音書12章22~32節(新)p.22 
       説 教 :「赦される」     三原牧師
       献 金 : 献金奉仕者
       奏 楽 : ヒム・プレーヤー
       讃美歌 : 21-451(くすしきみ恵み)
            21-493(いつくしみ深い)
            21-470(やさしい目が)
     
     ・ 礼拝後  (聖書通読)「旧約聖書通読リレー」
           サムエル記上 16章 (旧)p.505
     ・「お茶の会」は、当分のあいだお休みいたします。

   
   ■ 前向き・肯定的に!

   新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、「緊急事態宣言」
  が来月7日まで延長されました。コロナ感染は収束どころか、
  拡大方向にあります。
  しかし、コロナ禍の中でも、それぞれの場で、それぞれの形
  で御言葉を学び、神を賛美し、共に覚えて 祈る事は可能です
  私たち堤伝道所では、コロナ禍の大切な時を意味あるものと
  して過ごすために、2021年を「聖書通読の年」としたい
  と願い、2021年1月3日から「旧約聖書のリレー通読」
  を始めました。
  信仰の原点に立ち帰って、新しい出発をしたいと願っています
  ぜひご参加下さいますよう、ご案内いたします。
   
                     聖書通読表(年間) 印刷用PDF
   

   
   ■ 先週の集会報告
   ・主日礼拝    2月14日(日) 男3、女4、計 7名
   ・聖研祈祷会   2月18日(木) 男2、女2、計 4名

   ※ 個人情報保護の観点から、牧師以外の礼拝奉仕者並びに
    献金を献げられた方々のお名前は伏せさせていただきまし    た。ご了承ください。
     
    当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金によって
    支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2021.2.20 by nk


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