主日礼拝 説教抄録  2020年度
    
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     降誕節第3主日礼拝 説教「神様の光が照らすもの」

日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所
2021年1月10日

 詩編 119篇105節

「神様の光が照らすもの」 要約
① 聖書を知る
 詩編119篇は、詩編の中ばかりでなく聖書の中で最も長い章です。176節あり、22に分かれています。そのはじめにアレフ、ベト、ギメル、ダレト等とあるのはヘブライ語のアルファベットです。日本の「いろは歌」のようにヘブライ語のアルファベット22文字が必ずその行の最初に配置されている祈りの言葉です。しかも、その8行すべてに最初の文字として配置されています。そして、この長い詩編全体には、神様から与えられた律法を単なる命令や戒めとして受け取るのでなく、人として本来の良い生き方を示しているものと考えて欲しい!この律法にそって生きて欲しい!という願いが示されています。そのような思いが今朝の105節にある「道」や「わたしの歩み」という言葉です。ここでの道や歩みは、実際の道路を歩く事ではなく、私たちが生きる道(=道程)であり、どのような人生を歩んでいくかという事なのです。今朝の箇所から始まる段落は、ヘブライ語の14番目の文字「ヌン」がその頭文字として使われています。
聖句を思いめぐらす
 「あなたの御言葉」とは、直接的には神様が与えて下さった「律法」を指します。広い意味では<神様が私たちに語り掛けて下さるすべての言葉>と受け取れます。聖書の言葉だけでなく、礼拝の中で語られる<説教や奨励や証し>も含まれます。更に<毎日の生活の中で様々な出来事や書物や人など>を通して神様が私たち一人一人に語りかけられる事もあります。そのようにして神様が私たちを支え、守り、導こうとして語りかけて下さる神様の御言葉は、耳を澄まして聞き取り、それに従って生きていく時、「わたしの歩みを照らす灯」となってくれます。大切なことは、ずっと先の未来の事まですべて明るく照らし出してくれるとは言われていない点です。「歩みを照らす灯」は、私たちの目の前と足もとを照らしてくれる光であり、次の一歩を踏み出せる“力と勇気”を与えてくれるものです。今の自分にできる事、先ずその事を始めましょう!うまくいかなくても、次の一歩がまたちゃんと備えられるという生き方なのです。
③ 神様の光が照らすもの  
 遠い外国に旅したけい子さん、明るい時間は、それぞれが好きな所を散歩して、夜にはお城のパーティーに行くことになりました。夕方、けい子さんが森を散歩していると、急に暗くなってきました。けい子さん、「急がなくちゃ」と歩き始めましたが、足元はあっという間に真っ暗になってきました。「神様、助けて下さい。何も見えません」と祈り始めました。すると雲に隠されていた月明かりが細長く足もとを照らしてくれました。その時、聖書の言葉を思い出したのです。今朝、司会者が読んで下さった聖句です。「あなたのみ言葉は私の道の光、私の歩みを照らす灯」という言葉です。この礼拝堂にも掲げてあります。暗くて足もとが見えなくて困った時、どんなに困っている時にも、神様は私たちの祈りに応えて下さり、どんな時も、真っ暗な所をあかりで照らして下さり、正しく歩ませて下さいます。けい子さんは言いました「神様ありがとうございます。とても嬉しいです。今み言葉の意味を知る事ができました。神様ありがとうございます」。私たちの人生、たとえ雨風が地を打ちつけ、灯りが消え失せるように感じる事があっても、雲の上には太陽が照り輝いています。本当の支配者であり勝利者である神様に従って参りましょう!

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日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2021.1.9 by nk

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