2020年度 主日礼拝
  週報 ・説教抄録  

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     日本キリスト教団茅ケ崎堤伝道所  週 報

          聖霊降臨節第11主日礼拝

     2020年8月9日  午前10時30分~
                
                司 会     出席役員 

                配 餐     出席役員

                奏 楽    奏楽奉仕者

前  奏    (黙  祷)
  
招  詞                     司会者
  
頌  栄    21-85番           一 同
  
交  読    詩篇 26篇           一 同
  
聖  書   ヨハネによる福音書 9章1節~12節
                  (新) p . 184
祈  祷                     司会者
  
讃 美 歌     21-456番          一 同
  
使徒信条    21-93番 ( 4-A )        一 同

讃 美 歌     21-226番          一 同

説  教   「絶望を越えて」          牧 師
  
祈  祷                     牧 師
  
讃 美 歌     21-120番          一 同


聖 餐 式   (GL188番、21-81番)      牧 師

献  金   困難にある人々への連帯を祈りつつ
  
感  謝                    出席役員
  
主 の 祈    (21-93番 5-A)       一 同
  
讃 美 歌     21
-92番           一 同

  
祝  祷                     牧 師
  
後  奏    (黙  祷)

                                                                  説教要約 印刷用PDF

 聖霊降臨節第11主日礼拝
説教
「絶望を越えて」要約
ヨハネによる福音書 9章1節~12節


① 因果応報観からの追放

 ヨハネ福音書9章には、主イエスが「生まれつきの盲人の目を開かれたという奇跡物語と、それに続く長い対話」が記されています。5章の「ベトザタの池のほとりでの病人の癒し、続く長い説話」とよく似た構成です。9章は、生まれつきの盲人である事、癒された人の信仰は前提とされず、イエスの業が先行している事が特徴です。イエスが道を通っておられる時、生まれつきの盲人に目を留めます。弟子たちは「この人が生まれつきの盲人なのは誰が罪を犯したからですか。本人ですか、両親ですか」と問います。イエスは「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない」と理由探しそれ自体を拒否します。そして全く違った視点からの答えを出されます。それはただ「神の業がこの人に現れるためである」。イエスは、当時のユダヤ教の社会通念・信仰理解を拒否するのみならず、生まれつき盲人である事に宗教的・社会的意味付けを行う事を拒否し、因果応報観からの追放を宣言すると共に、新しい解釈・世界を創造されました。

「神の業がこの人に現れるため」(3節) 

 主イエスにとって大切な事は、この盲人の身に生まれつき負わされた苦しみの原因と罪を詮索する事ではなく、この盲人の開かない目に“光と希望を与える事”、過去という冷酷な運命の堅い扉を開いて、そこに“神の≪みわざ≫を現わす事”でした。「神の業がこの人に現れるため」の「この人に」という原語は、エン アウトィと書かれています。「エン」はある事が行われる対象を表わします。“盲人”においてではなく、この人、“彼”に対して神の業が現れるという意味です。主イエスは生まれつきの盲人という運命の重い絶望的な扉の前に立ちどまらず、あえてこの鉄の扉に向かって突進し、その苦しみを自分の身に担う事によって、生まれつきの盲人の目を癒されたのです。しかし、イエスを介してこの男に現れた神の業は、期待されるような手放しで喜ぶような事柄ではありません。むしろ彼は癒された事によって厳しい状況へと追いやられていくのです。近所の人々や両親は、決して彼を好意的に迎えてはくれませんでした。

絶望を越えて  

 目を癒された男には予想に反して厳しい現実でした。家族中が喜びに沸き返ったのでもなければ、すぐさま社会復帰を遂げたのでもありません。逆に、ユダヤ教からの破門、帰属する社会からの追放という実に冷酷な現実を、彼は迎えなければなりませんでした。彼の目が見えるようになったいきさつを証言する事が村八分の恐れがあると分かると、彼の両親は知らぬ存ぜぬを通します。極限状況です。絶望的です。にも拘らず、彼は絶望を越えて、イエスを主であると信仰告白するのです。これは一つの不思議な奇跡物語です。翻ってイエスの前に立つ生まれつきの盲人、それは私たち自身の姿ではないでしょうか。私たちの中にある闇の力が、私たちをとりこにし、見るべきものを見えなくしています。が、主イエスは親の罪の報いや前世の因縁ではなく、私たち一人一人の上に神のみわざが現れる事を見られます。盲目である事の原因ではなく、その意味と目的が示されます。私たちが生きる意味は、神のみわざが現れるためである。このような信仰と思想によって私たちは初めて、宿命論の堅い鎖を突破する事が出来、生きる希望の光を受ける事ができるのです。世の光なる主が共にいて下さいます。信じて、ご一緒してまいりましょう!

   
           -8月の祈りー  
              
  平和と希望の源である神さま
  この75年間 私たちの国は戦争せずにこられました
  ありがとうございます
  私たちは恒久の平和を念願して 日本国憲法第9条に
  「戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認」を記しました
  ところが今 この9条を改定しようとしています
  主よ 教えてください
  これからの日本はいかにあるべきかを
  
  どの人のいのちも守られますように
  人と人 国と国との平和を心から願います
  絶え間ない紛争 難民問題 核の脅威
  さまざまな問題をかかえています
  その中にあって私たちの国が
  いのちと平和に貢献できますように
  導いてください
  
  自分の国のことばかり考え
  他者に無関心 無責任であることを悔い改めます
  どうぞ世の光 地の塩として私たちを用いてください
  イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン

              
              「信徒の友」8月号より転載

         
「新型コロナウィルス」感染症への対応について

 新型コロナウイルスの感染症への対応のため、長らく礼拝は自室 礼拝(ご家庭内での礼拝)を原則としてきましたが、6月14日より  会堂での主日礼拝を再開しました。
 しかしながら、コロナ禍が収束していない現状にあっては、既に 「新型コロナウィルス感染症対策」として周知されている指針に 基づき、ご留意いただきますようお願いいたします。
 特に、体調のすぐれない方、健康面に不安を抱えている方には、 無理をせず礼拝時刻に合わせ、ご家庭内で御言葉に聞き、祈りの 内にお過ごしくださるようお願いいたします。
 なお、週報は主日礼拝の前日に週報棚に入れ、Faxをお持ちの教  会員にはFaxでお送りします。また、週報、説教要旨は主日礼拝
 の前日までにホームページで閲覧できるようにいたします。
  事態の早期収束を願うと共に、教会員の皆さま始め、悲しみと 困難に直面する世界中の人々のことを覚え、お祈りします。                                                        2020年6月21日
                       牧師 三原 信惠



          2020年度 年間聖句
   あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、
   神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生か
   して互いに仕えなさい。
               (ペトロの手紙 一 4章10節)
            
             今週の祈り
     ・東日本大震災の被災者・被災教会のために。
     ・新型コロナウィルス感染者の回復と事態終息の為に。
     ・病や困難の中にある友のために。
     ・石井教会と黒田道郎牧師のために。
         
             本日の集会
           (三密を避けつつ…)
     ・ 9:40-10:10 夏の教会学校 第2回目
            ”絵本”あみいっぱいのお魚
     ・10:30-11:45 主日礼拝
     ・11:45-    お茶の会。どなたでもどうぞ!
               
             今週の集会
     ・聖研祈祷会  8/13(木)10:30-11:30
         ルカ 8章16~25節  (新)p.118
         
             次週の案内
     ・夏の教会学校 8/16(日)9:40-10:10
         「おふねと航海のおはなし」
     ・聖霊降臨節第第12主日礼拝 8月16日10:30-11:30
       司 会 : 出席役員
       交 読 : 詩篇 27篇
       聖 書 : ヨハネ 9章35~41節 (新)p.186
       説 教 :「真実にひざまずく」   三原牧師
       献 金 : 出席役員
       奏 楽 : 奏楽奉仕者
       讃美歌 : 21-18 (心を高くあげよ!)
            21-520(真実に清く生きたい)
            21-499(平和の道具と)

     ・ 礼拝後 (楽の泉) ミカ・チャイムの練習
           (お茶の会)  
            楽しいひと時、どなたでもどうぞ!


       -
また、始めます …『つつみ通信』
 ・『つつみ通信』第76号をきっかけに、「私の愛唱讃美歌」
   の連載をはじめてからどれくらい年月が経ったでしょうか。
 ・ 教会の内外から好評を得て、多い時は月に数回、少ない時
   は月1回の発行をして、読者に慰め、励まし、希望を与え
   てきましたが、中断して今や消滅状態となっています。
 ・ 聖霊降臨のその後に『新つつみ通信』を発行いたします。
  「私の好きな聖句と讃美歌」に皆様、原稿をお寄せ下さい。

             
              集会報告
   ・教会学校    8月 2日(日) 男3、女3、計 6名
   ・主日礼拝    8月 2日(日) 男4、女4、計 8名
   ・聖研祈祷会   8月 6日(木) 男4、女1、計 5名
            
   ※当伝道所は 教会内外からの多くの方々の尊い献金に
    よって支えられていることに心から感謝しています。

〒253-0006 神奈川県茅ケ崎市堤19-6
TEL/FAX 0467-54-1300
日本キリスト教団 茅ケ崎堤伝道所
牧師 三原 信惠
 更新:2020.8.8 by nk


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